東芝の赤盤(エバークリーン)物語 その2

初版 2023/03/13 06:14

エバークリーン・レコードの登場

  • これが、東芝のレコード月報1958年9月号に掲載された、「エバークリーン」の最初の広告です。
  • ほこり対策の帯電防止機能が大きく謳われていますが、盤の色については、何も書かれていません。
  • 下は、同月報の表紙です。(表紙はもともとモノクロ印刷です)
  • 同時にこの「エバークリーン」レコードの第1回発売分が掲載されています。
  • 不世出のバレリーナ「アンナ・パブロヴァ」にちなんだLPですが、この1枚だけです。
    1958年9月新譜ですから、8月中には市場に出回ったものと思います。
  • ここで気になることが2点あります。
    ※その1 規格番号の後に「E」が付けられていること(HA-1108E)。
         他の商品にはありませんので、これは「EverClean」の「E」でしょう。
    ※その2 定価が¥2,000となっていること。
         同じ月報に価格表が掲載されていますので、ご覧ください。
  • クラシック HA-1000シリーズは¥1,800となっています。
    「新価格一覧表」となっているのは、ちょうどこのタイミングで価格改訂(値下げ)が行われたためで、HA-1000シリーズも¥2,300から¥1,800に下がっています。
  • 「エバークリーン」のHA-1108Eは、通常の同シリーズの盤よりも、¥200高くなっているわけです。
  • 対象アイテムがひとつだけというのは、調達できる原材料がそれしかなかったことを、定価が高いのは、その原材料がハイ・コストだったことを示していると思います。
  • また、アイテム単位に「エバークリーン」を決めているので、ユーザー側としては「通常盤でいいから¥1,800で買いたい」という選択肢は無かったことになります。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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