1980〜1990年代の発売年記号        (CD,レコード)その1

初版 2023/03/06 06:18

概要

1984年〜1992年の間に発売されたCD(レコードも含む)には、裏ジャケットや帯などに発売年が記号化されて表示されていました。これは日本レコード協会が決めたもので、協会に加盟するメーカーの共通ルールになっていました。

表記方法

1982〜1983年(共通ルール適用以前)

CDの販売は1982年10月1日からですが、1983年までは発売年月がそのまま読み取れるように表示されています。

1984〜1992年(共通ルールとしての発売年記号表記)

四角で囲まれた部分の、先頭のアルファベット1文字が発売年を表しています。
アルファベット以降の数字は、発売月日です。
読み方は以下の通りです。

これは、NIHO(N)REC(O)(R)DKY(O)U(K)A(I)
という文字列の並び順になりますが、一度使われた文字は重複を避けるために飛ばされます。
(カッコ内の文字)

私の手元で確認出来たのは「D」の1991年までですが、少数ながら「K」の1992年も
あるようです。
1990年代に入ってからは、記号でなく西暦をそのまま表記した盤が増えています。

発売年記号の背景

 1980年に登場した「貸レコード屋」(レンタル)問題が背景にあったと言われています。(これに関しては、きちんとしたエビデンスがとれていません)


 レコード業界はこの問題で大騒ぎになったのですが、1984〜1985年にかけて、一定の解決を見ることになります。仔細は省きますが、一定の条件下で「貸レコード」は合法化されます。レコード・メーカーには「貸与権」と「報酬請求権」が付与されました。簡単に言うと「発売日から一定期間はレンタル禁止」というルールが出来たので、その運用を管理するためということなのですが、それだったら発売日をそのまま数字で表記した方が判り易いと思いますよね。なぜこんなことをしたのか、そこはよく判りません。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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