レコードのレーベル形状             ビクター1

初版 2023/02/21 06:02

ビクター1

ビクターType-10A(70mm系-A)

※上 LS-2002 1954年1月新譜 ブラームス/ヴァイオリン協奏曲(メニューイン)
※下 SFL-7293 1966年6月1日発売 すてきなフランス・ギャル

ビクター・サイン

ビクターのレコード(PHILIPS系やRCA系を含む)には、「ビクター・サイン」が刻印されている。
恐らくスタンパーやマザー等の番号と思われるが、詳細は不明。
今回掲載したレコードだと、LS-2002にはなく、SFL-7293にはある(上の画像)。
1950年代後半からその原型が刻印されるようになり(「111.4」など)、1960年代には画像のようなスタイルになっているようだ。
基本的にすべての盤に見られるので、これがあればビクター・プレスと考えていいように思う。

特徴

直径70mmに深く、太い溝。

時期

1950年代〜1968年頃?

フラット盤〜グルーヴ・ガード盤。

コメント

 ビクターの場合、大きく「70mm系」「32mm系」「68mm系」という3つのタイプがあり、更に「70mm系」と「32mm系」にはその中にいくつかのバリエーションが存在している。バリエーションは、その特徴が顕著なものもあれば微妙なものもある。又、各バリエーションは時系列的に変化してはいないようで、同じ時代に並行して存在している。例えば、同時期のプレスであっても、複数あるプレス・マシンの中に異なるバリエーションを持つものが存在していた、と考えると納得がいく。(もちろん、これは推測に過ぎないけれども)

 そこで、「70mm系」「32mm系」「68mm系」をType-10,Type-20,Type-30と分類し、各バリエーションはType-10-A,Type-10-Bなどとした。繰り返しになるが、バリエーションは必ずしも明確ではなく、どちらとも言える特徴を持つ盤もある。

今回のType-10-Aは、70mmの太溝のみのタイプだが、画像のSFL-7293には「22mm」の段差がうっすらと見えているとも言える。

初期のアメリカRCA-Victor盤(参考)

直径69mmに太く、深い溝がある。国内盤と同じではないが、見た目は良く似ている。同じプレス金型を使ったと言うよりも、似たレーベル・デザインを採用した結果ではないかと思う。従って初期のLS-2002のようなレーベル・デザインにはマッチした形状となっているが、1966年のPHILIPS盤には、決して相応しいとは言えなくなっている。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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