プレス・マーク(PM)の刻印と読み方 グラモフォン

初版 2023/01/07 05:35

タイプ1G

  • 東芝の「タイプ1」とよく似たタイプのプレス・マークが、1959年頃〜1981年頃(?)に亘って刻印されています。最大の違いは、月を表すアルファベットに「I」があることです。(東芝は「I」を飛ばしていました)
  • 読み方は以下の通りです。(年号のレンジは、私が確認したものだけですので、実際はもっと広いかもしれません)

※画像左 「I7」(1977年9月プレス) VERVE MV-4007   1977.10.21限定発売
※画像右 「G6」(1976年7月プレス) KITTY  DKQ-1005 1976.07.21発売

但し、刻印のない盤もあり、あっても東芝と比べて読みにくいです。

複数刻印

  • 東芝のように盤面を回転させながら一つずつ刻印するというものではなく、周辺(左側?)に広げているようです。
  • 最初が「J3」、続いて「F4」「I4」ということのようです。
  • こうなると、訳が判らないですね。
    そもそも、ひとつのスタンパーを使ってこんなにも小刻みにプレスが行われるものなのか、疑問も残ります。

両面刻印

  • 東芝と比べて、両面刻印例が多いように思います。(特にシングル盤)
  • 大体同じ刻印となっていますが、異なっている場合も見受けられます。これも疑問点として附記しておきます。

タイプ3(「T」タイプ=東洋化成プレス)

  • グラモフォンのシングル盤の中にも、「T」タイプ(東洋化成プレス)があります。
  • 東芝の「タイプ3−2」と同じで、前半の数字が年、後半が月を表します。
  • 私が見た範囲では、1969〜1971年の範囲だけでしたが、もっとあるかもしれません。
  • 東洋化成は、特定のレコード・メーカーに帰属しない、第三者的な独立企業ですから、様々なメーカーのプレスを受託していたことは、何の不思議もありません。

※「9T12」複数刻印で1969年2月プレス Polydor SDP-2023 1968.05.05発売

※こんなものもありました。月部分が「タイプ1G」と同じということなのでしょうか。
 「3TJ」1973年10月プレス? Recordi DW-3003 1973.10.21発売

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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