J17LP_29.サイケデリック・ドリーム+3

初版 2024/01/12 04:08

ジャケット(表/裏)

ソング・オーダー及び商品情報

A1 サイケデリック・ドリーム(Endless Dream)<Bogle-Edwards-Wilson-Taylor>

A2 ヴァイブレーション(Vibrations)<Bogle-Edwards-Wilson-Taylor>

B1 サイケデリック・ベンチャー(Psychedelic Venture)<Bogle-Edwards-Wilson-Taylor>

B2 ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(Strawberry Fields Forever)<Lennon-McCartney>

1. サイケデリック・ドリーム+3 東芝 Liberty LP-4270(S)  1967.11.15   (G)  ¥500 7K

  ※発売日は、月報1967年12月号による。赤盤あり。

総目録掲載期間

1969年版〜1975年版。

レーベル

コメント

 全曲「これがサイケデリック・サウンド」(JLP_33 : LP-8173 : 1967.09.05)の収録曲で、
すべてリアル・ステレオ。

 「サイケデリック」がブームとなった1960年代の日本に於いても、これがLSDなどの
ドラッグ体験に基づくものであることは、広く知られていた。しかし、ベンチャーズの面々は
薬物を服用するようなタイプではなかった。従って、その関心はトリップ状態の追体験などと
いったことではなく、専らそのサウンド造りに向けられている。あくまでもバンドとしての
表現の可能性を追求して行く上での、ひとつの触媒だったのだと思う。
そういう意味で、そのサウンドは基本的に健康的であり、オリジナル曲の出来も良く、
成功したアルバムとなっていた。

 ビートルズの「ストロベリー・フィールズ〜」だが、今でこそこれを「ベスト・ソング」
とする人も多いが、当時の日本のファンの受け止め方は、決してそういうものではなかった。
既に「リヴォルヴァー」の洗礼を受けていたとは言え、イントロから奇妙な音が響いている。
明らかに人工的て不健康な音と感じた。ジョンのヴォーカルが始まっても、
その声はのっぺりと間延びして聞こえる。
(テープ・スピードがコントロールされていることなど思いもしなかった)
ビートもロックン・ロールではないし、さりとてバラードっぽくもない。
ドラムスも何をやっているのかよく判らないし、ストリングスやブラスが入ってきても
「騒々しくなって来た」というのが正直な感想。
最後は全くのカオス状態で意味不明……
最初に聞いた頃はこんな感じだった。
 即ち耳慣れない音やサウンドが全体を支配し、「メロディー」や「コード進行」といった
純音楽的なものがすっかり後退したような聞こえ方になっていたわけだ。
曲そのものを理解するには、数週間かかった。

 随分後になってから、この曲の「テイク1」を聞いた時、正に「目から鱗」という
新鮮な感動を覚えた。
「ストロベリー〜」のような曲の場合、様々なアレンジが可能だし、また、あって良いと思う。
最終的な理解に辿り着くプロセスも、何通りもあるだろう。
自分の場合は、恐らくこの「テイク1」から入るのが、最も最速で曲の本質を知る方法だった
のだろうと思った。
 ベンチャーズ・バージョンも、当時にあっては、曲の理解を促進させる意味合いを
持っていたように思う。

 だんだん1960年代を「リアル」に語れる人間も減少してきており、
こんなことも記しておきたい。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

Default