コラム2.東芝のコンパクト盤(P-4000)について

初版 2023/12/29 05:47

東芝・洋楽コンパクト盤の3つのシリーズ

 東芝の洋楽コンパクト盤には、3つのシリーズがある。
どれもP-4000番台で混同しがちだが、明らかに異なる3つのシリーズが存在しており、
簡単に整理したのが次の表である。

なお、レーベルを表す記号(Odeon : OP-4001 の「0」など)は省略している。
(シリーズとしては多数のレーベルが混在する形で連番となっているため)

  1. P-4000シリーズ(通常のコンパクト盤)
    ポピュラー・コンパクト盤は、1964年8月臨発のP-4001(ペペ・ハラミジョ)
    からスタートした。
    このシリーズは、1967.06.15時点でP-4253まで到達していた。
  2. P-4300シリーズ(2枚組シリーズ)
    当初は「ベスト8シリーズ」として登場した。
    当初のP-4000シリーズも、継続して新譜が発売されている。
    「ベスト8シリーズ」の最終は、1968.02.10のクリフ・リチャード(P-4333/34)だが、
    その後にP-4300の最終として発売されたのが、
    ビートルズのマジカル・ミステリー・ツアー(P-4335/36)である。
    これは「ベスト8」ではないが、コンパクト盤2枚組というフォーマットだったため、
    P-4300として採番したのだろう。
  3. P-4500シリーズ(ポピュラー・ゴールデン・コンパクト・シリーズ)
    1968.06.10のフランク・プールセルからスタートした新シリーズ。
    これが、その後のコンパクト盤のメインとなるが、古いP-4000の最終はその後の
    1968.07.01発売。(ゴールデン・カップス P-4285)。既にP-4285として発売の準備が
    進められていたためと思われる(推測)。
    それ以降はP-4500のみの発売となり、1973.04.20のエルトン・ジョン(P-4635)で
    コンパクト盤の新譜発売は終了する。

通常レコードの発売日は、同一シリーズであれば、概ね番号の若い方が早い。
(もちろん例外もあるが)
が、こういったケースもあるので、注意が必要だ。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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