UKロックとスエードシューズ
初版 2018/12/13 19:04
暖冬、エルニーニョと言いますが結局のところ寒くなるんです。
「今日は日中暖かく上着いらずで過ごせますよ。」という予報を鵜呑みにしてシャツ1枚で出掛け、凍えるような帰路の寒さたるや。
悔しさ噛みしめること必須です。
というわけで秋冬の身支度はお済みでしょうか。
個人的な秋冬シーズンの象徴するアイテムはニット、ツイード、オーバーコート…そしてスエードシューズ。正直、スエードシューズに関しては年がら年中履くほどに愛用しています。
本日はそんなスエードシューズにまつわるモノ日記をお届け。
自分が初めて手にしたスエードシューズは、学生のころ父から譲り受けたダークブラウンカラーのスエードデザートブーツ。確かクラークスかハッシュ・パピーでした。当時、黒のハイカットスニーカーばかり履いていた自分は(俺なら絶対選ばないな。)と間抜け面で見ていましたが、調べてみたらオアシスのギャラガー兄弟が履いているじゃないかと。それだけじゃない、ザ・フーからその映画『さらば青春の光』のモッズ族、さらにはビートルズまで。それを知った途端に輝いて見えました。
虫のいい話ですが。
特に2000年のWembley Stadiumでのリアムのファッションは衝撃的でした。Wrangler 126MJのGジャンにパーカー、ミリタリートラウザーズ、ヘアースタイルもジョン・レノンをリスペクトしたロングに、レイバンのサングラスをかけて仁王立ちで歌う姿、格好良いに決まっているじゃないですか。
そんなギャラガーズも愛用しているスエードシューズが、自分の勝負靴となった瞬間でした。
それからもどういうわけか、会う人会う人、格好良いと思う人たち皆がスエードシューズを履いているのです。自然体で気さくな面を持つ一方で、とても細かい拘りがある、芯を持っている人が多い印象です。それは贔屓目かもしれませんが、モノ選びの目線で性格は分かれるのかもしれません。
スエードシューズを用いたスタイリングの中でもダークトーンで全身をまとめて、足元だけベージュスエードという色合わせが好きなんですよね。統一した中にある柔らかさ、単純にそんな感覚が好きです。
モノ単体として見れば革小物やジーンズと同じで、履けば履くほど味が出てくるし雨の日も気兼ねなく使える。文字通りガシガシと使える質実剛健さがありますがカジュアル過ぎず、どことなく品の良さがあります。
自分の場合もっぱらジーンズと合わせることが多いのですが、コーデュロイやモルスキン、またはフランネルといったウール素材のウェアにまで、実に幅広くハマってくれる懐の広さも気に入っています。今季ドレイクスのルックでも多く見受けられますね。個人的にもたまにタイドアップした時のスーツ・ジャケパンスタイルで真っ先に選べる安定感があります。
JOSEPH CHEANEY – FAWKES ¥75,600(税込)
あとケアが比較的手軽なのも良いところですね。自分の場合、簡単にホコリ汚れをとって、栄養補給+防水スプレーをかけて放置、最後に毛並みに沿ってブラッシング。以上3ステップを「汚れてきたかな?」と気ままにやる程度です。
まとめると、オールラウンダーな実用性、幅広いスタイリングへの浸透力、どことなく落ち着いた品がある、そんなところがスエードシューズの魅力です。その使用頻度に耐えうるのは、イギリス製を選んでいるからかもしれません。
なにより思い入れがあるので、これからも自分のワードローブに残っていくだろうなと思っています。
引き続きお世話になります。
(左から)
JOSEPH CHEANEY – FAWKES ¥75,600(税込)
JOSEPH CHEANEY – WALTER ¥73,440(税込)
JOSEPH CHEANEY – WINSTON ¥73,440(税込)
そんなスエードシューズですが、ジョセフ チーニーとチャーチからスエード仕様モデルが入荷しています。
どれも甲乙付けがたいのですが、個人的にはジョセフ チーニーの6184ラストを猛プッシュします。
詳細はブリティッシュメイドのトピックスページをご覧いただければと割愛しますが…その面構え、スエードの質、肝心の履き着心地、どれをとっても古き良き英国靴を知る方にもご納得いただける名作揃いです。
ぜひにチェックしてみて下さい。
それでは。
関連トピックス
→英国紳士の秋冬スタイリングを完成させるジョセフ チーニーのスエードシューズ
→チャーチの不朽の名作革靴 “コンサル”と“ディプロマット”がブラウンスエード仕様で新登場。
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