お薦め 入門JAZZ テナー・サックス編
初版 2019/01/31 17:51
改訂 2019/02/05 20:15
JAZZ演奏の中で、最も多く使用される管楽器は、テナー・サックスではないでしょうか。
その為、多くの名盤が生まれています。
ここでは、ワンホーン・カルテットで、私が特に、お勧めしたい名盤を、紹介します。
ただ何となく聴いているうちに、好きになってくるでしょう。
1.JOHN COLTRANE / BALLADS / IMPULSE AS 32
最初にお勧めするのは、定番ですが、テナーの巨人、ジョン・コルトレーンです。
彼は、遅咲きのプレーヤーで、1955年、30歳にして、マイルス・デイヴィスに見出され、マイルス・デイヴィス・クインテットのメンバーとして、プレスティジ・レコードから、多くのLPが、リリースされ、この中で多くを学び、成長していきます。
マイルスから離れて、アトランティック、インパルス・レコードで、多くのLPを、リリースしますが、やがて、フリー・ジャズへの道へ進んで行きます。
その中の、代表作 A LOVE SUPREME (至上の愛)が、私にとって、やっぱり、JAZZは、難解で、ついてゆけない音楽として、離れて行きました。
後年、JAZZを、又、聴き出して、好きになってから、ジョン・コルトレーンにも、素晴らしい名盤が、あることを知り、ここで、お勧めしたいのが、1962年録音の BALLADS なのです。
深夜、酒でも飲みながら、聴く、この、バラードは、これこそが、JAZZの究極の姿、なのだと思う演奏でしょう。
2.ZOOT SIMS / DOWN HOME / BETHREHEM BCP 6051
ズート・シムズ 1960年録音の、ベツレヘム・レコードから、リリースされた、このアルバムは、彼の特徴を、最も表現している演奏です。
スウィング感溢れる彼のテナー・サックスは、ビッグ・バンド出身という彼の経歴からきているのではないでしょうか?。
このアルバムでも、カウント・ベイシー楽団で有名な、JIVE AT FIVE や、ベニー・グッドマン楽団の
AVALON など、スウィング・ジャズの名曲を、選んで、演奏しています。
全曲を通し、リラックスして楽しめる、名盤と言えるでしょう。
3.BEN WEBUSTER / ART TATUMN ・ BEN WEBUSTER / PABLO MW 2174
ベン・ウェブスター と アート・テイタム 共演の 1956年録音の LP
どちらも、スウィング時代のイメージが強く、モダン・ジャズからは、少し敬遠され気味ですが、
スタンダードを、スロー・バラードで織りなす、二人の演奏は、本当に聞き惚れてしまいます。
殆ど、目が見えない、ハンデを、背負いながら、彼の演奏は、その後の多くのピアニストに、多大な影響を与え、この録音から、2か月後には、亡くなってしまいます。
かすれた様なビブラートで、奏でる、ベンのスロー・バラードは、アート・テイタムに、物怖じせず、堂々と渡り合い、このアルバムを、忘れられない、名盤に仕上げています。