パチモノ探偵倶楽部 第2回 PNAユニフォームコレクション
初版 2021/08/30 18:32
改訂 2024/03/20 16:02
Railwayfan ミュージアムのバックヤード。最近入荷する物や元からあったアイテムを保管しています。保管している物の中にはアレ?なんかアヤシイぞ?というのもあります。
さて今回、紹介するアヤシイ商品は・・・海洋堂ANAユニフォームコレクションの類似品です。
ANAユニフォームコレクションとは?
ANAが2005年にユニフォームをリニューアルしたことにより記念として全日空商事から発売され、制作を海洋堂が担当しました。
完成度の高さから航空ファンのみならず、フィギュアファンもついつい手を伸ばしたくなるアイテムなのであります。
実はこの商品にも類似品が存在しており、オーナーの手元にずーっと置いてあります。
それでは見ていきましょう。
〜類似品は発売当時の新制服〜
問題の類似品は発売当時にリニューアルされたばかりのユニフォーム9代目 (2005年5月1日~)
です。
ではまず公式の物から
こちらが全日空商事から発売されたANAユニフォームコレクションの9代目ユニフォーム。
当アイテムが発売された頃の新ユニフォームで、バリエーションモデルとしてパープルのスカーフか青のスカーフが存在します。
それではアヤシイ方の製品を。
いかがでしょうか!
公式品のモデルはスカーフが青色ですが(今、手元にあるのが青のみ)それ以前にクオリティが落ちてる気がします。というかフィギュアは台座でなくてキーホルダー!?材質感がむかーし十三辺りで見かけられた伝説の商品サザ●さんとバ●ボンをミックスしたサザ●ボンを彷彿させますね。
並べてみました。
↑公式品じゃない ↑公式
では一つずつ見ていきます。
上半身から。
こうやって見て見て挙げるとすれば、髪の毛のクオリティは公式が細かく再現されているのに対し非公式は髪の毛のボリュームがない。
非公式は瞳の表現が足りない。
スカーフはラインの模様が入る公式品の方が正しいのである。しかし非公式品は模様がない。
塗り方も少々荒っぽい。
腕を頭に持ってきている通称眩しいポージング(勝手に今、命名)も非公式は腕の角度が違い、どこかの国の〜に見える。というか腕も長く見える。
↑非公式 ↑公式
そして、リボンの形状は共にあまり変わらない気がするし、カラーリングが非公式はベタ塗り感がありますね。
ポニーテール辺りの表現は非公式の方が甘い。
改めて非公式の後ろ姿を見て思いましたが、コラー!とゲンコ喰らわせるポーズだコレ。
↑非公式 ↑公式
非公式は腕のボタンに色を差していない分、背中部分のシワ表現はどことなく頑張っている。シワ表現は非公式の方が好きかも。
↑非公式 ↑ 公式
ジャケットを羽織っている表現は公式の方が上ですね。非公式はくっ付いてる感があります。
スカートの表現は非公式がスリット線がガッツリ見えるようになってしまってますし、公式のスリット線くらいがいいですね。ヒップも公式の方が盛り上がってますが、非公式はそれをスルーして心なしかカブトムシのメスの背中っぽく見えますね。
↑非公式 ↑公式
作り込みが甘い!甘すぎる!じゅうまんごく・・・。
非公式の方のスカート表現が駄菓子のふ菓子なみに甘かった・・・。
スカートに足が通っている表現ですが、スカートに足が通ってなく、スカートに足をくっ付けている表現でした。
↑非公式 ↑公式
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、ストッキングの色も違います。この頃のユニフォームのストッキングは黒でした。非公式はの方は素足ではなく、ベージュという表現だと思いますが、コレは間違いです。
パンプスの色塗り具合も甘く、足先の開き具合もちょっと違いますね。
ん?非公式の方、スパッツ履いてないか?たぶん膝の変が黒く見えるのは塗り方が雑になっているからだと思います(プラモデル製作がニガテなオーナーは人のことが言えない!絶対に!)。
実はこの商品はオーナーが昔、リサイクルショップにて見つけた物で、ちょうどその頃、ユニフォームコレクションを収集中だったオーナーはこのアイテムを見つけた際に「ユニフォームコレクションってキーホルダーのタイプもあるのか!」と感動して買って帰って本気の物を見比べて見たら見事に公式の物ではない!!と10秒くらいで確信しました。
何年か経過した後、航空ファンの方に聞いた話によればこの9代目のみならず、2代目や5代目の物も出回っている(結構出回ってたんだね)とのことで出自は一切分からないとのこと。
ちなみに、発売されたのは2005年ですが、この頃3Dプリンターが普及してなかった時という事になりますが、その頃に出回ったとなると、このクオリティは、かなり本家に近いですが・・・。
類似品に注意です!!
#ばっくや〜ど番外編
Railwayfan
ご覧いただきありがとうございます。
ローカル地方に住む鉄道ファンです。
鉄道モノならば、部品からグッズ、鉄道模型、プラレール、鉄道チョロQ等を集めております。
また、私のミュージアムでは、かつての東京の交通博物館や大阪にあった交通科学博物館のような鉄道を主力としながらも、車や飛行機、船といった乗り物系の資料の展示公開をコンセプトとしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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