ディグダグ(アーケード)
初版 2024/11/02 20:46
- 販売・開発:ナムコ
- 稼働:1982/1
操作方法
- レバー:4方向移動
- ボタン:モリを撃つ・ポンプで敵を膨らませる
システム
- 固定画面のアクションゲーム。プレイヤーは地中を掘り進み迷路を形成し、敵(プーカー、ファイガー)を誘導しつつ全滅させるとラウンドクリアとなる。全15面でループ。
- 地中にはいくつか岩があり、下を掘ると一定時間で落下する。岩で敵を押しつぶして倒すとボーナス点が入るが、プレイヤーも潰されてしまうので注意。
- 敵は通常、土の無いところを移動しているが、一定時間で目変化(目だけのキャラクターに変化)し、地中を漂って移動する。また、時間が経つと敵の動きが速くなり、最後の1匹になると地上に逃げていく行動をとる。
- 岩を2つ落とすと、画面中央にベジタブルターゲットが出現、取るとボーナス点が入る。
- プレイヤーが敵に触れたり、ファイガーの吐く炎に焼かれたり、岩に潰されるとミスとなり、残機がゼロになるとゲームオーバー。
キャラクター
- ディグダグ:プレイヤーキャラクター。移動することで地中を堀り進む(10pts)。モリを撃って敵に刺し、ボタンを押して敵を膨らませて破裂させると倒すことができる。
- プーカァ:赤くて丸い敵。ディグダグをしつこく追いかけてくる。
- ファイガー:緑色の怪獣。翼が白く光ると炎を吐く。炎は横方向しか出さず、吐いている間は動きが止まる。
- 岩:ディグダグがこの下を掘るとガタガタしたあとに落下し、敵を倒すことができる。2つ落とすとベジタブル・ターゲットが出現する。
- ベジタブル・ターゲット:野菜のボーナスキャラクター。ラウンドによって何が出るか決まっている。
ボーナス・フィーチャー
- 敵を破裂させたとき、その時の地層によって得点が異なる。また、ファイガーを横から撃つと得点が2倍にアップする。
・地表/第1層:200pts
・第2層 :300pts
・第3層 :400pts
・第4層 :500pts - 岩を落とした際、巻き込んだ敵の数で以下の得点が入る。
・1匹:1,000pts
・2匹:2,500pts
・3匹:4,000pts
・4匹:6,000pts
・5匹:8,000pts
・6匹:10,000pts
・7匹:12,000pts
・8匹:15,000pts - ベジタブル・ターゲットの配点は以下となっている。
・ROUND 1:にんじん(400pts)
・ROUND 2:かぶ(600pts)
・ROUND 3:きのこ(800pts)
・ROUND 4~5:きゅうり(1,000pts)
・ROUND 6~7:なす(2,000pts)
・ROUND 8~9:ピーマン(3,000pts)
・ROUND 10~11:トマト(4,000pts)
・ROUND 12~13:たまねぎ(5,000pts)
・ROUND 14~15:すいか(6,000pts)
・ROUND 16~17:ギャラボス(7,000pts)※ギャラクシアンのキャラクター
・ROUND 18以降:パイナップル(8,000pts)
概要
- 地中という暗くなりがちな舞台だが、コミカルなキャラクターデザインと、迷路を自分で掘って作っていくという斬新さ、シンプルながら奥深いゲーム性でヒットした。
- 特に、敵の動き(アルゴリズム)が良く出来ており、よく見ているとだんだん行動パターンがわかって先の面に進めるようになる。この辺りの匙加減は、パックマンから続く80年代のナムコキャラクターゲームに共通している。
- 当時入社したばかりの遠藤雅伸氏はこのゲームをやりこみ、数々のテクニックを編み出し、メモに書き留められた。このメモは「ディグショナリ―」という豆本となり、ナムコ直営店で配布された。
- サウンドは、後にゼビウスを担当する慶野由利子氏によるもの。プレイヤーが移動しているときのみBGMが流れるという、ユニークな特徴がある。これはもともと歩行音を入れようとしていたが採用されず、大野木宜幸氏からの「音楽にしてはどうか」というアドバイスから生まれた。