デジタル化の波に乗れない僕は手帳と旅をする。

初版 2023/11/19 14:17

改訂 2023/11/20 18:46

スマホの進化は凄まじく、最早パソコンすら要らないんじゃないかという昨今、僕は未だに手帳に手書きでスケジュール管理をしている。Googleカレンダーとかも触ってはみたものの、結局続かなかった。

先に断っておくが、僕は別にデジタルガジェットを否定している訳ではない。現にこうしてスマホで文章を書いているし、パソコンやタブレットが無かったら仕事が進まない。デジタル化する事で効率が上がるなら、使える時間だって増える筈だ。そういう便利な部分はちゃんと人並みに享受している。

では何故なんだろうと考えてみるに、僕は文房具を趣味の一つとしている訳なので、お気に入りのペンを使いたいとかそういった側面も否定しないどころか大いにあるが、一番大きな理由は、僕は書かないと頭に残らないんだと思う。

僕はもう立派なオジサンなので、世代的にもデジタルネイティブでは無い。スマホデビューはiPhone3からで、音楽関係は自分の部屋を子供達に明け渡すハメになったのをきっかけに、最近ようやくサブスクへの(ほぼ)完全移行を果たしたが、書籍関係は未だに紙である。また、スマホのカメラの進化が凄いのは分かったつもりの上で、フィルム一眼や出始めた頃の型の古いミラーレス一眼を未だに愛用している。

要するに、根本的には古い人間なんだろう、多分。

手の中にそのモノが質感を伴って有る事を好み、手を動かして物事を進める事で、要するに実感を伴う事で、僕は安心するのだと思う。

そんな僕の傍らには、相棒のトラベラーズノートがいる。

この手帳は正直面倒臭い。

これは手帳というツール全般に言えるのだけど、書いたからとて、後からそれを自分で見返して確認しないと役に立たない。スマホのカレンダー機能の様に予定をアラームで教えてくれたりはしない。また、この手帳ならではのところとして、複数のリフィルを挟む際は連結バンドで繋げる必要があるし、そもそもの話、中に挟むのはノートなので、こんな革のカバーなんてわざわざ付けなくても実用的には特に何の問題も無い。

じゃあなんでこの手帳を選んだのか?

そんなもん、格好良いからに決まっている。

身も蓋もないが、理由なんてそんなモノだと思う。この道具を使い熟している自分を想像すると気分が上がり、この道具が傍らにある人生に憧れや価値を見出したからお金を払おうと思ったのだ。

例えばお気に入りのカフェで珈琲片手にこの手帳を開く時、この革のカバーが無いなんて僕には考えられない。

その革のカバーにしても、付いた傷や汚れ、ちょっとくたびれた表情に、共に過ごした月日を感じて愛おしさが沸く。

また。手書きの文字からは、それを書いた当時の自分の気分や状況が透けて見える。真剣に書いた文字、焦って書いたであろう微妙に判読出来ない文字、怒りに任せた殴り書き。ページの隅のしょうもない落書きだって、後から見返した時、それを書いた時の自分にまた出会えた様な気分になる。毎日を旅するような気分で過ごす、とトラベラーズノートの公式サイトにあるが、この手帳と共に積み重ねた年月を振り返ると、本当に旅を重ねて来た様な気分になれる。

万年筆なんて時代遅れの面倒臭い筆記具を好んで使っている辺りも含め、僕はきっとそういった情緒的なところに価値を感じる性分なんだろう。多分、インスタントコーヒーではなく、わざわざハンドミルで豆を挽き、ハンドドリップで珈琲を淹れるのと同じ様な事だ。

ギターを弾いている時、ペンを片手に紙に向かっている時、心を開放出来る。
少し息が出来る。
人生を共に過ごす相棒達。

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    利右衛門

    2023/11/19 - 編集済み

    私がレコードを楽しむのと同じ理由なのかな、と、日記を拝見して思いました。

    私も勿論サブスクでも音楽は楽しむんですが、
    レコードだからこそ楽しい音というのもありまして、
    デジタルに囲まれた日々の中にレコードがある事で、生活がちょっぴり豊かになってる…そんな気がします。

    また私の好きな万年筆も、紙と絶妙なコンタクトを取りながらなこの書き味は、何物にも代えがたいんですよね。

    そして手帳。
    それやっぱりカッコイイ!
    アイテムの方でコメント差し上げた後考えたんですが、
    いきなり中目黒のお店に行くと散財してしまいそうなので、
    東京駅にあるお店から始めてみようかと(笑)

    レコードも欲しいけど手帳も欲しい…欲張りにも程がありますね😅💦

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    • コメントありがとうございます😊
      仰る通り、手帳も万年筆も、レコードと相通じるところがあると思います。
      レコードといえば、僕の父はUKロックが好きで、実家には未だに大量のレコードが眠っています。ビートルズよりもストーンズ派で、ジミヘンも好きだった当時の父はどうやらプログレが好みだった様で、ピンクフロイドの原子心母(この邦題、凄いですよねw)なんかがあったのを覚えております。
      幼かった頃、童謡をかけて貰おうとレコードを探していた僕が急に泣き出した事があったそうで、実はその時の写真があるのですが、僕はクリムゾンキングの宮殿のジャケットを手に持って泣きじゃくってました。さぞ怖かった事でしょうw
      それを見る度、すぐに写真を撮る手段がなかなか無かった当時、その瞬間を見事切り取った両親を賞賛すると共に、いやいや助けてくれよとも若干思ったりして複雑な気持ちになります🤣
      あ、過去形で書きましたが、両親は健在で、父は未だにレコードを楽しんでおります。

      話がかなり脱線しましたが、東京駅店限定デザインのノートも格好良いですよ!
      そしてどちらに行かれたとしても、きっと散財してしまうかと存じます🤣
      良い出会いがあると良いですね!
      ご武運を!

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      利右衛門

      2023/11/20

      クリムゾンキングの宮殿!
      そりゃ泣きますわな(笑)
      音聞いちゃったら、きっともっと泣きますね🤣
      そんな瞬間を見事に切り取られたご両親がまた素晴らしい👏
      いやいやいや、そこは助けてる暇はないでしょう(笑)

      そして予言 来ましたね!w
      私も実はそんな未来が見えるようで怖いです😂

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    • 意外と深い沼なんで、気をつけて散歩して下さいね🫡

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      利右衛門

      2023/11/20

      御忠告、感謝致します👍🎵

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