思い出の品3
初版 2022/03/26 15:47
尾道の三体神輿と田面船です。
1979年3月31日に作者である本城政吉さん宅で購入しました。
高校2年最後の日に、3年になると大学受験を控え、何事も自由にできなくなるなどと理由を付けて(単にこれらが欲しかっただけですが)、当時住んでいた広島から尾道までプチ旅行に出かけました。
当時、尾道のアーケード街沿いに常時販売しているところがあることを知っていましたので、簡単に購入できると思っていたのですが、いざ現地に着くと、そのお店(尾道近辺の物産品を扱っている公的な?施設だったと記憶しています)自体がなくなっていました。
そこから、どこで買えるか考えました。これまで販売していたのだから、どこか別の場所で売っているのではないかと。
ということで、商店街を歩いて探しながら、観光地である千光寺山まで登ってみたのですが、全く見当たりませんでした。
途方に暮れながら、元販売していた施設跡(銀行に変わっていたと思います)に戻ってきて、どうしようかと悩んでいたところ、ふと見ると通りの反対側に本屋があることに気付きました。
作者の名前は知っていましたので、電話帳から住所を調べて、本屋さんの地図で大体の場所を確認して、直接作っている人のところで買えばいいと思いつきました。
確か、商店街よりひとつ北側の路次沿いにお宅があったと思います。
訪ねていくと奥様がいらっしゃって、無事三体神輿を購入することはできたのですが、田面船は売り切れとのことでした。
本業は神具等を作っておられる職人さんのお家なので、陳列ケースなどはありませんが、ひとつだけ店先に飾ってありました。
それが購入できないかとお願いすると奥様は了承してくれました。
そうして購入したのがこの写真の二つになります。
#思い出
中倉山麓東向き
各地に伝わる「郷土玩具」はその地域固有の環境や時代背景により生まれ、継承されてきました。
現在は、年賀切手のデザインに採用されることにより一時的に注目されることはありますが、多くの郷土玩具は私たちの生活に密着しているわけではないので、製作者が亡くなったり廃業されたりすると、後継者もなく、二度と目にすることができなくなるということが起きています。
一方、これまで郷土玩具を購入するには、現地に行くか、観光・物産展のようなところで探す等、限られた方法しかありませんでしたが、インターネットの普及により、本や雑誌・テレビでしか見ることができなかったお気に入りをオークション等で、手に入れることができるようになりました。
きちんと郷土玩具を収集するには今しかないと考え、乏しい予算(小遣い)のなか、少しずつ集めてきましたが、これまで収集したものをここに紹介していきます。
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