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Hasegawa 1/24 プラモデル ローバーミニ クーパー 1.3i 1998年
2023年7月、ハセガワ新作のミニが気になり、製作。 アレック・イシゴニスの手により開発されたベーシックサルーン、ミニ。その開発段階からミニに強い関心を示している人がいた。イシゴニスと交友関係のあったジョン・クーパーである。当時F1のトップ・コンストラクターを抱えていたジョンは、イギリス国内のサルーンカー選手権で高い戦闘力を発揮できる車を探していた。ある時ミニの試作車に触れ、その異次元のハンドリングに注目していた。その後量産モデルのミニをチュンナップし、自身の見立てに自信を持ったジョンはイシゴニスに、クラスを超えた運動性能を持つ「スーパーミニ」の生産を提言。しかし彼からは賛同を得られなかった。それならばとミニ販売ブランドのモーリスの上層部に掛け合い、「ミニクーパー」は生産されることとなった。実は「クーパー」という名はそのジョン・クーパーのことであり、また普通のミニより桁違いに速い「凄いミニ」を意味するものであったのだ。 製作はほぼ素組みである。カラーリングは、なるべく実車の通りのものにしようとはしていたが、思うがままに塗装・製作したような点も多い。ルーフのロゴは六本木にある車雑貨店「ル・ガラージュ」さんのものを貼付。ミニらしく、全体的にちょっと賑やかな感じが、それらしい雰囲気がある。
プラモデル ハセガワ 2023年7月Takuma1087
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Hasegawa 1/24 プラモデル ローバーミニ クーパー スポーツパックリミテッド (カスタムカラー)
2023年9月頃、頭に思い浮かんだミニを形にすべく、製作。 50年代後半、まだマイカーが当たり前で無かった時代、イギリスの自動車メーカーBMCは大衆が安価なバブルカー(1〜2人乗りの超小型車体にバイク用エンジンを積んだ車)の購入に走るのを憂い、これに代わるような、当時の通常の小型車より小さく、かつ4人が乗れる極めて経済的なベーシックサルーンの開発を指令。技術者アレック・イシゴニスが、開発・設計し、外装の意匠までもデザインした。こうして生み出された「ミニ」は、オースチンとモーリスのブランドで発売され、ご存知の通り大ヒットを記録。以後、イギリス以外でも生産され、製造自体は2000まで続いたのだから大したものである。 製作には、ハセガワから発売されてから間もないローバーミニのスポーツパックパッケージを使用。スポーツパックは98年に大胆なオーバーフェンダーと大径(ミニとしては)ホイールを採用したモデル。ただパワートレーン自体は当時の他のミニと同一の仕様だ。 2023年4月に幕張メッセで行われたオートモビルカウンシル2023で見かけた、黒い外装で、内装に白いレザーが張られたミニが脳裏から離れず(後々調べたら、それはラストミニのナイツブリッチというやつだった)、その「小さな高級車」な雰囲気をどうしても再現したくて、あえて実車には存在しないカラーリングで表現を試みた。だから、設定としては「自由な発想でフルレストアされたローバーミニ」ということになる。 シックかつ可愛らしい雰囲気を出すべく、外装はパールライトブルー。内装は当然ホワイトレザー。ウッドパネルもきっちり再現し質感を高めた。ステアリングはキットのものでは径が小さすぎるなと思い、他のキット(BMW2002turbo用)を流用。本来取り付けられているフロントの補助ランプはあえてオミット。スポーティさとシックをうまくブレンドできたのではないかと自負している。 ※ナンバープレートはフィクションです。
プラモデル ハセガワ 2023年9月Takuma1087
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Hasegawa 1/24 プラモデル ランチア ストラトス HF ストラダーレ(公道仕様)
2023年12月頃、還暦を迎える父親に贈る為に、ちょっとしたガレージと共に製作。 イタリアの自動車メーカー、ランチアは、自動車競技であるラリーの勝利の為だけに作られたような、市販車では唯一無二なモデルであるストラトスを73年ごろ発表(市販車)。 勿論、ラリー勝利しか視野に入っていないような市販車はこの世に存在するが、それらのほとんどはベースとなるモデルが存在する。例えば、GRヤリスは言わずもがなヤリスがベースで、ランエボだってランサーという小型セダンがベースだ。しかしストラトスにはベースがない。全ての設計がラリー勝利のためだけに行われたようなものだ。 カロッツェリアのベルトーネがコンセプトの発案から関わっている。フェラーリのV6エンジンを譲ってもらい、ミッドシップに搭載。シャシーの発案と、ラリー活動のバックアップはダラーラといった感じで、オール・イタリアで取り組まれている。イタリアの自動車業界は、特にモータースポーツ活動に関わる車両の開発はいつもこのような傾向があった。そしてストラトスはWRCなどで数々の輝かしい成績を収めたことはご存知の方も多いかと。 製作はほぼ素組みである。ボディカラーやホイールなど、カラーリングは実在するものをなるべくそのまま再現している。ヘッドライトはパーツの付け替えで開閉いずれも選べる。補助ランプ、リアスポイラーも一応組み立てたが、父親はそのいずれも取り付けずに、そのまま飾っている。これはこれでベルトーネデザインの良さがよく読み取れていい感じ。ガレージは「リシャールボックス」に影響を受け、100均で材料を揃えて、木の枠にガレージっぽい骨組みを竹ひごで加え、清潔感を残しつつも簡単ながらそれっぽくロゴ等でデコレーション。 模型は信頼と実績のハセガワ。僕はハセガワの最近作に絶大な信頼を置いているが、今回の制作でさらにそれが深まった。きっちりていねいに組み立てようとすると、それに応えて高クオリティに仕上がってくれる。つくづく完成品ミニチュアカー要らずだなとハセガワの模型に対して思う。
プラモデル ハセガワ 2023年12月Takuma1087