東京の５周年はフロリダの15周年

東京ディズニーランドの初めてのBIG ANNIVERSARYの５周年(1988年)の時、『5years』とデザインされたロゴが作られました。

５周年の期間中にパーク内のそこいら中は勿論の事、パーク外でも色々見掛ける事が多かったので、殆んどの方が見覚えがあるのではないでしょうか。
私は、丁度その頃にディズニーランドに熱狂していたので、とても思い出深いシンボルロゴとして記憶に刻まれています。そんな思い出深いロゴも、フロリダのWalt Disney Worldの15周年のシンボルロゴを発見してしまった時に、マイナスのイメージが追加されてしまいました。そのケリを付けられるのではないかとの思いもあり、今回のテーマに取り上げました。

東京の５周年のシンボルロゴはフロリダの15周年(1986年)のシンボルロゴと良く似ています。パクったと言っても過言ではない程に。５周年のロゴはパクリというマイナスなイメージがつきまとうロゴと私の中ではなってしまいました。

そんな事を思い出したら、80年代から90年代の各パークのANNIVERSARYのシンボルロゴはどうなっているのか、まとめてみたくなりました。

東京のグランドオープン(1983年)以降をまとめます。

【上】東京の５周年(1988)、10周年(1993)、15周年(1998)

【中】カリフォルニアの30周年(1985)、35周年(1990)、40周年(1995)

【下】フロリダの15周年(1986)、20周年(1991)、25周年(1996)

では、順番に見ていきます。写真はパーク毎になっていますが、年で見ていきます。

最初の区切りは1985年から1988年。カリフォルニアDisneyland（以下DLと略）の30周年とフロリダWalt Disney World（以下WDWと略）の15周年と東京ディズニーランド（以下TDLと略）の５周年。

改めて見ると、DLのシンボルロゴもTDLのものと似ています。

WDWのシンボルロゴは周りの模様も良く似ています。

周りの模様も入れた画像です。こう並べると、紙吹雪の模様も似ていますし、15YEARSが5YEARSと見えてしまったりしているので、よりそっくり感が強まってしまいます。２年後にTDLの５周年があることは計画されていた筈なので、WDW15周年ロゴはDL30周年ロゴを参考に、そして1988年のTDL５周年ロゴはDLとWDWを参考に作ったということなのでしょう。東京のシンボルロゴの©️が1年前（1987）ということも頷けます。

当時のパークのコンセプト、DLと同じ体験がここでも出来ますという事からも、そういう作り方をしていたのだと思われます。エレクトリカルパレードも当時はほぼ同じものを3つのパークでやっていましたし、当時新規に作られたアトラクションのスプラッシュマウンテンもDLに最初に作られ、それを基にほぼ同じものがWDWとTDLに作られました。

では次の区切り1990年から1993年に行きます。

DLの35周年とWDWの20周年とTDLの10周年です。

DL35周年のシンボルロゴは『積木のお城』ですが、缶バッジ等にはファンタジアミッキーが積木を並べている姿が追加されており、ロゴのコンセプトがよりはっきりわかるようになっていました。

WDW20周年のシンボルロゴは『ミッキー花火で浮かびあがるお城』です。これも缶バッジ等にはマジシャンミッキーが追加されています。シルクハットに魔法をかけて花火を出すというコンセプトがわかるようになります。

TDL10周年のシンボルロゴも同じように作られていました。『ウ○チ』(失礼！)ではなく『お城になるペンキ絵』ですが、刷毛を持ったファンタジアミッキーが追加されることにより、シンボルの持つ意味がよりはっきりしました。

なお、それぞれにテーマともいえるサブタイトルがつけられてました。

DLは『Years of Magic』、WDWは『Magical Years』、TDLは『It's Magical!』と『MAGIC』が統一のキーワードとなっていました。

この3つもまとめて作られたと言えるでしょう。

このようにまとめて見ると、TDL５周年のロゴは、手を抜いて真似した訳ではなく、当時はそのように３パーク一緒にまどめて作られていた、というだけのことでした。ですので、最後に作られたTDLのロゴは良いとこ取りが出来て、より洗練されたものになっている「ハズ」です。

さて次の区切りのDL40周年からは、ロゴから見ると、各パークでそれぞれ自由に作った様に見えます。

ここら辺から、各パークでそれぞれに特色を出すようになって行ったようです。

了