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群燕のルフトバッフェ Goering's Jets
第二次世界大戦末期の1946年。この日は連日行なわれていた大規模なドイツ本土への空襲とは異なり、本戦争において決定的な「力」を示すことにより、ドイツ自体の戦意を削ぎ降服に至らしめることを目的として連合軍の爆撃機は基地を飛び立った。歴史上世界初となる都市をも吹き飛ばす威力を持つ爆弾をドイツ本土へ複数投下することによって、この大戦に幕を引こうとしたのである。 迎え撃つのは最新鋭ジェット戦闘機Me262を配備したルフトバッフェ。果たしてこの戦いの結末は……。 これは国際通信社が発売した「コマンドマガジン誌」173号の付録ゲームです。ドイツ軍が史実よりも粘りに粘って1946年にもまだ戦争が続いている中、連合軍が都市破壊爆弾の大量投下に踏み切った1日を扱う、仮想状況の戦略爆撃隊と迎撃戦闘機隊との戦いのゲームです。本誌中には仮想歴史の解説や戦略爆撃、同テーマの別ゲームなどといった関連記事が併せて26ページほどあります。 設定やテーマはともかく、トリープフリューゲルなど末期ドイツ軍の夢の戦闘機が総登場する興味深いゲームではあります。ただ、これは『F-16ファイティング・ファルコン』の追加データカード目当てで本誌を買ったので、ゲーム自体は持っているだけですが。 #Me262 #仮想戦 ターンスケール: 1ターン=30分 マップスケール: 1ヘクス=約32㎞ ユニットスケール: 1コマ=飛行大隊(飛行群)規模
Russ Arendell 作戦級 コマンドマガジン誌付録 WWⅡ欧州の戦略爆撃Sin Oga
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激闘!ロンメル&マッカーサー
これはシミュレーションジャーナル社が発売した「ゲームジャーナル誌」88号の付録ゲームです。北アフリカ戦最後の戦いとなったチュニジア戦役を扱う『激闘!ロンメル軍集団』と、朝鮮戦争における1950年の北側の攻勢期を扱う『激闘!マッカーサー国連軍』との2in1となっています。本誌中には戦史概説など関連記事が併せて24ページほどあります。 どちらもゲームジャーナルではお馴染みの「激闘!軍集団」システムを使用した、いわゆるチットドリブン制のゲームです。各ゲームともハーフサイズマップ1枚ずつで、部隊コマも100個たらずと非常にコンパクトなゲームです。朝鮮戦争ゲームは割合と大型のものが多く、初年度だけとはいえ全体を手軽にプレイできる貴重な一品ではあります。 #ロンメル #朝鮮戦争 ターンスケール: 1ターン=半月 マップスケール: 1ヘクス=20㎞ ユニットスケール: 1コマ=師団
松田大秀 作戦級 ゲームジャーナル誌付録 WWⅡ欧州北アフリカ戦線/朝鮮戦争Sin Oga
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激闘関ヶ原
今を去ること400余年、慶長五年九月十五日、豊臣・徳川両軍あわせて10数万の大軍が美濃の小盆地で激突した。世に言う天下分け目の決戦・関ヶ原の合戦である。 本作はかつてツクダホビーから発売された同名ゲームの再出版品です。同社の『幸村外伝』と同一のシステムを使用して、シンプルなルールで関ヶ原の大合戦を再現するゲームです。 マップはフルサイズ1枚とハーフサイズ1枚、コマは総数700個を超えるビッグゲームで、再出版は無理と思われたのですが、先に再出版された『幸村外伝』の好調と大河ドラマの後押しもあってゲームジャーナル別冊として発売されました。 同じシステムとはいえ講談的マンガ的な『幸村外伝』とは違い、両軍の戦闘力に大きな差がないので展開に派手さはありません。そのためか、小早川らの寝返りがないとか、毛利輝元や豊臣秀頼の出陣、徳川秀忠の到着などといった様々なバリアントシナリオが収録されています。 #関ヶ原の戦い #どうする家康 ターンスケール: 1ターン=約30分 マップスケール: 明記無し ユニットスケール: 1コマ=300~400人 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/96 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/72
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル別冊 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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てのひらダンジョン
『てのひらダンジョン』は冒険者をダンジョンに遣わし、より多くの報酬を持ち帰ることを目指す戦略カードゲームです。正しい状況判断と巧みな戦術で相手を上回り、過酷な争奪戦を制しましょう! …というカードゲームです。『てのひらダンジョン』とは「手のひらサイズ」という意味でもあり、「one hand 手札1枚」という意味でもあります。18枚の冒険者カードのうち手札の1枚と場に出ている4枚から1枚を選んでプレイし、その効果でダンジョンカードの報酬を獲得するという流れです。なにせ手札1枚なので、戦略も戦術も立てようがありません。あるもので対応するだけです。 冒険者カードは、他の冒険者の効果を使うものが4枚、ダンジョンの山札から報酬を獲得するものが9枚、捨て札から獲得するものが2枚、他のプレイヤーに報酬を捨てさせるものが2枚、他のプレイヤーから報酬を奪うものが1枚です。あまり大逆転やシーソーゲームの起こりやすいカード構成ではないです。 もう少し冒険者の種類が多いか、ダンジョンカードに仕掛けがあるとより面白くなるのかもしれません。現状ではTRPGの雰囲気出し用の小道具に使おうかくらいでしょうか。 #ダンジョン #10分ゲーム
U井 & TANSAN JELLY JELLY GAMES ファンタジー Shun & AYASin Oga
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クアント quANT
世界中のユグドラサス朽木から次々と出現する、昆虫怪獣「クアント」。それらは数限りなく増殖し続けるだけではなく、3体、10体、30体と結合し、さらに強大な存在となっていく。 幾多の犠牲を払い、ようやく結束の道を歩み始めた人類は、この新たな脅威に対抗できるのか? アークライトの「Kaiju on the Earth」シリーズ第2シーズン第一弾『クアント』です。通算4作目(「レジェンズ」含めれば5作目)で、初の完全ソリティアゲームです。一応3人までの協力プレイも可能とはなっています。 前作までの大怪獣から打って変わって、群なす小怪獣が相手になります。湧き出し増殖する怪獣を、手札を駆使して駆除していく「タワーディフェンス系」ゲームです。ソリティアなので当然ながらクリアの難易度は高めで、せいぜい2割くらいかと思います。ランクを問わず1回でもクリアすれば開封できる拡張パックが入っていて、これを使うとやや人類側プレイヤーが楽になります。 ただ、怪獣は増えるだけなのでプレイしていて怪獣らしさが感じられないです。パンデミックぽいのかも。 #怪獣災害戦略ボードゲーム #ソリティアゲーム
開田裕治 戦略級 Kaiju on the Earth 怪獣 オリジナルSin Oga
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57577 ゴーシチゴーシチシチきらきら青春編
カードを並べかえて青春短歌を作るゲーム! 5音の言葉カードと7音の言葉カードを組み合わせて究極の57577を作るゲーム第2弾!センスと運を味方につけてベストな短歌を作った人の勝ち! 同人ゲーム『ミソヒトサジ』を原型とした、5音札と7音札を組み合わせて短歌を作る「言葉遊び・大喜利系」カードゲームです。手札で役を作る「ポーカー系」という見方もできます。 遊び方はいくつか紹介されていますが、要は面白い・納得できる・感心する短歌を作った人が勝ちです。『ミソヒトサジ』シリーズから余計な要素を抜いて、言葉カードだけの勝負に単純化されています。短歌の出来と解説によってプレイヤー同士が勝敗をつけます。 もちろん勝敗を競わないで1人で黙々と短歌を作り続けるのもアリです。 5音札、7音札がそれぞれ50枚ずつあり、無地カードは4枚ずつ入っています。 前作『ゴーシチゴーシチシチ』はもちろん、『ミソヒトサジ』シリーズと混ぜて使っても問題ありません(カードのサイズが違いますけど)。 #短歌カード #ゴーシチ
玉川桜 ゴーシチゴーシチシチ 短歌 なべとびすこ / 天野慶Sin Oga
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魔女ボド!~牛追い大実験~
先輩魔女が開発した巨大牛型ゴーレムの歩行実験を手伝うことになりました。実験内容は、ペアを組み牛の方向を魔法で操って誘導するというものでした。 どちらのペアが牛を上手く追い立てられるか、勝負です! というストーリーのゲームです。カードを主に使いますが、ボードが最も重要な役割を果たします。同人ゲーム即売会で、カードオンリーのゲームでないのが気になって購入しました。 2人対戦型のゲームで、プレイヤーは魔女2人を選んでその魔女の専用魔法カードを受け取ります。ボード上の牛の位置によって手番プレイヤーが決まり、手番プレイヤーは手札の魔法カードを使うか、魔力を回復するか、捨て札のリシャッフルをすることができます。魔法カードを使う場合は魔力を消費する他、相手側がリアクションでカードを使う機会も生じます。魔法カードの効果がなければ牛は1マス進んでそのマスの効果を適用します。最終的に牛が自陣営のゴールに入れば得点カードをもらえて、得点が5点になったプレイヤーの勝利です。 シーケンスがかなり複雑なわりに、プレイヤーのできるアクションが限定されていて少ないです。最終勝利までは1時間くらいかかることもあって、プレイしようゲームの順位は残念ながら低いかな。 #魔女 #ファンタジー
白河雨龍 コンバット級 ファンタジー 伯Sin Oga