アレクサンドロスの遺産 A divided uncompleted Empire

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アレクサンドロス大王の死後、その広大な帝国は、彼の部下であった将軍たちの手によって分割されてしまいました。このゲームは未完成のままに終わったアレクサンドロス帝国の崩壊過程―いわゆる「後継者戦争」―をテーマとしたヒストリカル・シミュレーションゲームです。後継者戦争はその本質から言って多人数ゲームとなるわけですが、シナリオは2人でプレイすることも可能です。

アド・テクノスが製作し、朝日出版社が発売した「シミュレーションゲーム・ブックス」の一作です。巻頭に20ページほどのヒストリカルノート(歴史解説)があります。このシリーズは書籍形態のゲームとして試行錯誤の途上にあり、厚紙のコマやマップが本誌と同じに綴じられているため、コマやマップの切り離しに苦労し、また本誌も読みづらいという欠点があります。
1勢力の持つ軍の数は多くないし、年中戦争しているわけでもないですが、作戦級ゲームに近い移動・戦闘のシステムで、1年6作戦ターンを16年(しかも5人で)プレイするのはいかにも無理がありました。そのため序盤の5年、終盤の7年だけを扱った対戦型シナリオも入っています。

2015年に「ゲームジャーナル誌」54号の付録ゲームとして再発売され、こちらではコンポーネント上の問題だけはクリアされています。

#ディアドコイ #後継者戦争

ターンスケール: 2作戦ターン=3ヶ月(冬季はなし)
マップスケール: 不明
ユニットスケール: 戦力制

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