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銀黒 但馬鉱山 2020-11-16
昭和10年の新聞記事には、「山は輝く“黄金色”出る出る金・銀! 中でも素敵な但馬の二金山」と言う見出しが躍っている。 http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00076675&TYPE=HTML_FILE&POS=1 行ってみると記事の通りの採掘場と青化精錬所はあるが、ズリを見る限り、そんなに大きく採掘したようには見えない。しかも、もう5回位行っているが、一個の高品位鉱を拾ったことが無い。と言うか、殆どが不毛の石英ばかり。今日も、少しましな物を得たいと思い寄ってみた。 1枚目写真は、なんとか銀鉱石かと言う程度、持ってみても、そう重たくない。 2枚目写真の黒い部分は、主に母岩の粘板岩で、そこに多少銀を含んでいそうと言う感じの鉱石。これでも、今までの最高の標本です。 大体自山精錬する小鉱山は、低品位の鉱山が多いのです。鉱石を製錬所に運ぶ運賃が出ないので、それを省くためです。(3,4枚目の写真)
銀黒鉱石 兵庫県加美郡 但馬鉱山 2020年11月16日SilicifiedZone
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磁硫鉄鉱 河守鉱山産 2020-09-26
磁硫鉄鉱と言う鉱物。そんなに珍しい物でも、美しい鉱物でもない。確かに採った時は、金属光沢で光っているけど、しばらくするとくすんで来て、汚くなる。 でも、せっかく採った鉱物が汚くなるのは、どうしてもコレクターとしては許せないはず。これを新鮮な状態で保存したい訳である。中には、白鉄鉱を含んで崩壊して行くものもある。 そこで、まず、白鉄鉱を含まない物の保存処置として、ガラス板を張り付けてみたのが、この標本。すでに10年位経つが、未だに新鮮な状態で、変化は無い。 白鉄鉱を微量含むものもやってみたが、この方法ではだめだった。やるとしたら、先ず白鉄鉱を分解させて、それから貼り付けたら、何とかなるかも知れない。少しずつ、経験を積んで、解決して行くしかない。 2枚目の写真は、最近採集し、割ったその場で写真を撮った磁硫鉄鉱。3枚目も同じ様に割った直ぐの状態の黄銅鉱を含む磁硫鉄鉱の標本。
鉱物標本 京都府 河守鉱山 2012年頃SilicifiedZone