鉱物標本の並べ方
初版 2025/01/16 21:34
Muuseoでコレクションルームを作る時、鉱物標本をどのように並べるか迷いました。最初は鉱物図鑑で通常用いられているような化学組成による分類、つまり元素鉱物とか硫化鉱物とか酸化鉱物といった分類ごとにコレクションルームを作ろうかと考えましたが、一般的な10数種類の分類だと、コレクションルームの数が少なすぎるように思われ、また、例えば黄銅鉱のように私が好きでコレクション数も多い鉱物の場合、同じ鉱物が何十個も続けて並ぶことになってしまうと考えてやめにしました。
結局一番解りやすいと思われた都道府県別展示とすることにしたのですが、今度は各コレクションルームの中の標本の並べ方に迷いました。最初は化学組成順にしたのですが、それだと同じ鉱山で産出した標本でも化学組成が異なると別々の場所に並ぶことになってしまい、今一つです。そこで同じ産地のものはできるだけまとめて展示することにしたのですが、結局明確なルールのない、何とも緩い並べ方になってしまいました。
でもMuuseoが良くできているのは、ラベルを使って鉱物種名や化学組成分類を登録しておくと、コレクションルーム横断で同じ仲間の標本を一覧表示させることができることです。自分のコレクションをPCでもスマートフォンでも様々な切り口で楽しめるとは良い時代になったものです。
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(同じ自然硫黄でも産地によって色や形は大きく異なります。)
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