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Leon Kartun : Raff / Fileuse
フレンチピアニズムの典型的なピアニストであるLeon Kartunの仏オデオン盤。ガヴォーピアノ🎹の艶があって軽やかで暖かみのある美しい音色を、Kartunの清々しい演奏で愉しめる。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Odeon (Fr.) 1930年代夏目 久生
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井上園子 : パデレフスキ「メヌエット」
井上園子(1915-1986)は、ウィーン国立音楽院でザウアーとパウル・ヴァインガルテンに学んだピアニスト。 成蹊小学校を卒業しており、野辺地勝久と並んでご近所さんだ。 井上園子の演奏は、清々しく清潔感あふれるもので、どのレコードを聴いても引き込まれてしまう。この時期の日本コロムビア盤は録音もプレスも上々だ。日本が誇るピアニストの1人。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード 日本コロムビア 1930年代夏目 久生
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Katherin Ruth Heyman : Scriabin / Prelude & Etude
アメリカでスクリャービン協会を立ち上げ、著作をものしたパイオニアできる存在の女流ピアニスト。この他に、ソナタを数曲録音している。スクリャービの音楽が受容される過程で、どの様な解釈で演奏が行われて来たのかを知ることのできる興味深い音源資料でもある。 現代ではピアニストがスクリャービン作品をレパートリーとして採り入れるとしても、既に豊富なお手本があるのでさほど苦労はしないかも知れない。しかし、あまりスクリャービンのレコードすら無かった当時だからこそ、ピアニスト独自の解釈で演奏出来るチャンスがあったという事ができる。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Friends of Recorded Music 1930年代夏目 久生
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Bernhard Stavenhagen : Chopin-Liszt / Chant Polonaise
リストのお気に入りであったシュターベンハーゲンは、師の死の床に立ち会った1人。このレコードはピアノロールを録音してSP盤でリリースしたものだが、幸いなことにピアニストの即興性が良く捉えられている。 因みにシュターベンハーゲンは1903年にたった1枚だけパテのエッチング盤にショパン「夜想曲第8番」の演奏を録音しているが、現存は確認されていない。しかし、この幻のレコードこそがピアノレコードコレクションの頂点である事は間違いない。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード DECCA 1930年代夏目 久生
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Auguste de Radwan : Chopin / Ronance ~Concerto No.1 in E minor, Ip.11
レシェティツキの門下となりパリで活躍したポーランド貴族のショパン弾き、オーギュスト・ド・ラドワン(1867-1957)。ド・ラドワンは、神童としてコンサートデビューを果たし、幼少期に開催したある慈善演奏会の聴衆の中には何とショパンの婚約者だったマリア・ヴォジンスカがいた。コンサート終了後、ラドワン少年の元に1人の老貴婦人が近寄って来て、「あのワルツは、ショパンが私に贈ってくれたものなのよ。」と伝えられたそうだ。 1933年頃、仏ウルトラフォンに録音されたこの一連のセッションは、ラドワン愛用のエラールが使用されており、古き良きポーランドのショパン演奏を偲ぶことが出来る貴重な資料となっている。 このレコードは、Sakuraphonレーベルの”Pupils of Leschetizky Vol.1”に世界初収録した。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード France Ultraphone 1930年代夏目 久生
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Ignaz Friedman : Chopin / Valse No.9 in A-flat, Op.69-1
レシェティツキ門下の中でも伝説的なショパン弾きとして今でも絶大な人気を持つイグナッツ・フリードマンの新発掘レコード。 今までフリードマンによる「告別のワルツ」のレコードは未発売テイクしかないと思われてきたが、恐らくスペイン・リーガルだけで発売された別テイク録音。フリードマンのショパンは唯一無二、絶品。 この原盤からトランスファーした音源は、Sakuraphon復刻CD💿 “Pupils of Leschetizky Vol.3”(現在でも入手可能)に世界初収録した。数年前、フリードマンの研究者で伝記の著者、そしてArbiterレーベルの主催者としても高名なAllan Evans氏がこの発見をとても喜んでくれたのは、彼が逝去した今となっては大切な思い出となっている。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード Spanish Regal 1930年代夏目 久生
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野邊地瓜丸(野辺地勝久): ショパン / ワルツ 第三番 イ短調 作品34-2
野辺地勝久(1910-1966)は、大正5年に渡仏しラザール・レヴィとコルトーに師事した日本が誇るショパン演奏家。 その後帰国し演奏活動と東京芸大などで教鞭を取る。 その洗練されたユニークなショパンは、世界的なピアニストとして充分に通用する内容。 ライブ盤やステレオ録音のLPなども残しているが、電気コロムビアに残したSPレコードは特に希少性が高い。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード 日本コロムビア 1930年代夏目 久生
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Emil von Sauer : Chopin / Valse No.4 in F, Op.34-3
ザウアー本人はニコラス・ルビンステインの弟子だと公言しているが、今日ではリスト最晩年の高弟として広く知られている。19世紀ロマン派のピアニズムを象徴する貴族的な演奏はいつの時代でも驚嘆の的である。この電気コロムビア盤はザウアー最晩年の録音。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Columbia 1930年代夏目 久生
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Frederic Lamond : Liszt / Valse Impromptu
リスト最晩年の高弟、フレデリック・ラモンドの英HMV盤。ラモンドは師のリストや、ベートーヴェン弾きとして歴史に名を残した。意外と語られないが教師としても、リストの再来とセンセーションを起こした若い頃のニアレジハージや、日本の誇るピアニストである豊増昇氏もベルリン高等音楽大学でレオ・シロタと共に教えている。 リストの高弟たちがレコード録音を行った頃には、皆かなりの高齢となっていた為か、所謂指がよく回る演奏ではない。寧ろ精神的な成熟を愉しむ音楽となっている。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード 英HMV 1930年代夏目 久生
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George de Lausnay : Ravel / Pavane
重厚なプレスとアール・ヌーヴォーの意匠を凝らした美しいレーベルのパテ・アール盤。この特別なレーベルに録音出来たのは、当時のパリで成功していた演奏家達であったと容易に推測できる。 ジョルジュ・ド・ロースネーの演奏も、どれをとっても熟練した気品のあるものだが、特にこのパヴァーヌは絶品。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Pathé-Art 1930年代夏目 久生