宇野亞喜良さんの宝物
初版 2022/12/18 12:13
改訂 2022/12/18 12:13
宇野亞喜良さんがイラストを手がけた絵本「ぼくはへいたろう」
福音館書店の月刊「こどものとも」の、1994年8月号。
イラストはもちろん、装丁も何もかもがツボすぎて、初めて目にしたときは、まさに「雷に打たれた」って感じ。
出会ったのは、当時勤務していた保育園。
おそらくは定期購読が中心のシリーズだと思うし、
またいずれにせよ月刊誌であるため、翌月には書店店頭からも消えてしまったであろうが、
これはすごい・・・
対象年齢の子どもたちが飛びつくようなタイプの絵ではないし、
かといって保育士だって誰でもが飛びつくってタイプの絵でもない。
どんな経緯で宇野さんに白羽の矢が立ったかわからないが、感謝感謝だ。
表紙こそ無難な感じの絵になっているが、中のイラストは「全開」
子どもが喜ばないどころか、なんなら泣き出されそうなレベルだし、
そして文字数も多いので、年長さんでも「読み聞かせ」中心の利用になるだろう。
そういうわけで、熱心に利用されることの少なかったと思われる一冊。
多分私だけが繰り返し借りては眺めていた。
やむを得ない事情で退職することになったとき、譲って頂いた。
大好きな職場だったので、当時の思い出も含め、宝物だ。
別装丁版が出ているようではあるのだが、表紙のタッチもやや異なり、
何より、「こどものとも」のあの横長サイズが前提にあってのイラストだと思うので、この装丁がしっくりくるように思う。
その、敬愛する宇野亞喜良さんだが、なぜかポストカードを持っていない。
いただきものならあるけど↓
私の中で、宇野亞喜良さんってミュシャと印象が近く、
正直なところ、無茶苦茶心が揺さぶられる作品と、あんまり...って作品が混在する。
これまで宇野亞喜良さんのポストカードで「これぞ」と思うものには出会っていないんだろうなぁ...
へいたろう絵本のイラストから採用して作ってくれないかな〜