5.祭典の光と影
イベントとは正に祭りのようである 2005年3月21日(月・祝) 当日頒布物として持ち込まれたのは、事前告知のとおり正に白紙のコピー用紙だった 設営時に大掛かりな執筆デスク、そして印刷機が搬入される イベント開始まであと10分、用意された白紙は白紙のまま 全て事前の告知どおり30周年記念24耐(!?) コミケットスペシャル4、 開場と共に名前の通り「コミケットスペシャル4 その場本」の執筆作業が開始された 同人誌 CHOCOLATESHOP (2005-03-21) コミケットスペシャル4 その場本 https://muuseo.com/PuerColor/items/79 なしの 🍥 コピー本というものに触れた事はあるだろうか?まして制作に携わることは? 来場者の中には購入側のみ、頒布側のみ、または購入側から頒布側に移動したということもあるだろうか 当イベント24耐は、異例中の異例イベントだった 1日、24時間の間に開場設営と撤収、それどころか頒布サークルの交代まで行うのだ、あの人数の中 前代未聞のスケジュールの中、ひたすらに執筆活動が続き19時を回る頃、最後の1頁が完成する まだペーパーの状態 さぁ製本 頒布物を求め並ぶ 1頁ずつペーパーを受け取り本として折る、そして中止め 製本に携わるのだ すべてのコピー紙もとい、コピー本の頒布が完了したときには22時に差し掛る そしてイベント閉場 大きな拍手が上がる 10時間にも満たない時間において作品を完成させ、煌々と照らし出す会場の照明下すべての頒布を終えた ...光が明るいほどに、自然と影を濃く落とす何一つ関係の無い私の目にも止まる程なのだから至極当然のように当事者にも行き届いていただろう :各月連載って何 執筆遅いんじゃないのwww :ひとつき空けてもこの程度のページ数かよwwww少なっwwww :進行遅っそ また番外編かよ、中身ねえのかwwwあぁこれはもう知ってる、これか...また君か...まだ君なのか...執筆に関与した事はない、当然編集にも全くの無関係勿論自分に帯しての嘲笑でも中傷でもないなんて分かってはいるでも、それでも、見えない君はまた笑っている、まだ笑っているのか何処に逃げても追って来るのか光の中、自身に責はない、執筆速度に全く非は無い、そう本が示す何処にも進めないのはいつまでも私だけ途絶えない拍手は僅かに血の味がした