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ソビエト連邦 50カペイカ 鍛冶職人
1924年にソ連で発行された50カペイカ銀貨です。
正確には「Poltinnik」という通貨単位ですが、これは50カペイカの価値と同等であるため、ここでは50カペイカとして扱います。
表面はハンマーを持った鍛冶職人が描かれた図案になっており、これは成立直後のソ連では工業化と人民の労働意欲が国の課題であったため、このような労働者を鼓舞するようなデザインになったと考えられます。とても共産主義国らしいデザインだと言えます。図案の下部に発行年が記載されています。
裏面は特徴的であり国章、額面、標語がデザインされています。
国章は最初期のもので、標語が書かれた帯が6つしかない時代のものです。このとき帯に書かれた言語はロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、ジョージア語、アルメニア語、タタール語です。この帯の言語の数は最終的に15言語になります。(16言語の時期もあった。)
額面はロシア語で「ОДИН
ПОЛТИННИК」と書かれており「One Poltinnik」と訳されます。
標語もロシア語で「ПРОЛЕТАРИИ ВСЕХ СТРАН, СОЕДИНЯИТЕСЬ!」書かれており、これを日本語に訳すと有名な「万国の労働者よ、団結せよ!」となります。これはソ連の国の標語です。
また、国章の横のCCCPと書かれた部分はソ連の国名「Союз Советских Социалистических Республик」の頭文字を取ったものであり、キリル文字で書かれています。シー・シー・シー・ピーではなくエス・エス・エス・アールと読みます。このキリル文字をラテン文字に変換するとSSSRになりますが、ソ連の略称は英語だと「Union of Soviet Socialist Republics」の頭文字を取ったUSSRになります。
(右側のCPの部分が共産主義を表す鎌と鎚に見えなくもないのが面白いポイント)
硬貨の側面には銀が9g含まれる旨の文が記載されています。
材質は銀で、品位は900と高めです。
直径26.67mm,重さ10gで、銀は9g含まれます。