コリトサウルスのトラブル

初版 2023/07/07 13:44

改訂 2023/07/07 13:44


ようやく契約の期限が切れ、完全にボクの手許に原画が戻った。

今のようにブロックチェーンのような作品の唯一性が保証できない頃だから、お互いの信頼関係が全て。
ボクはこの穏和な恐竜をあまり描かない。


以前ニューヨークタイムスで『サウロロフス』の白黒画像が締め切りに間に合わなかった時から、この手のカモノハシ竜はあんまり描いたことがなかった。
その中で、いつだったかスター・トリビューン紙の日曜版で見開きの画像をやったとき、そのメインにしたのがこの画像だった。

雑誌と違い、新聞は鬼門で、擦り始める時間が広いアメリカでは決まっていない。

州の位置によって時間が違う。以前の失敗から学んだのは、締め切りギリギリはダメだと言うこと。勝手に時間を想定しない。

日付は2日くらいゆとりを持つこと。時間が全て。雑誌だとゆとりがあるんだけど、新聞って特に休日に出るやつって企画ものだから万全を期して締め切り前に仕上げた画像を送り、他の背景になる画像達もクリーニングして、トリビューン紙の担当のサイトにアップロードしたのはいいけれど、

後で確認したら、何と前脚の指の位置が間違っていた。
慌てて編集部にメールを送りその部分の訂正を依頼。やっぱり新聞は何かある。
画像が大きくて、全てを送っている余裕がなく、訂正部分だけを送り、後は編集部の腕利きに繋いで貰うという離れ業でしたが、何とかぼろが出ずに日曜版は発行され、無事仕事が終わったという想い出の画像です。


その後この画像はいくつかの使用権を設定しましたが全て二分の一サイズでした。
今、Adbestokなんかで、ようやく原寸で公開することが出来るようになりました。

とはいっても原画サイズは公開出来ませぬが。
猫の絵と違って本業にはいろいろな制限があって、原寸では公開できませんけど、出来不出来はともかく

左端 ダスプレトサウルス その下プレノケファレコリトサウルスの左後脚下ドロマエオ・サウルス

その右トロ―ドン(現在はステノニコサウルス)最後がダチョウ型のガリミムス


これは想い出の絵です。

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

Default