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夜更けのスイッチ:金井一郎
月島の「古書ギャラリー月」で開催していた金井一郎氏の「夜更けのスイッチ」展から。 金井一郎氏はコンクリート風の部屋や建物×照明の作品を多数つくっているが、この展示のテーマはレイ・ブラッドベリの絵本「夜をつけよう」。 絵本のストーリーは、こんな感じ。夜が怖い少年が不思議な少女に導かれてスイッチをおすと、さまざまなものが現れて、夜が怖くなくなるのだ。 さんざん迷って、こちらを購入。 街の片隅にある夜間不思議な明かりがもれる建物。月の満ちる晩に0時になると扉が現れて、中に入れる、なんて想像をしてみる。 なお、この作品は照明のあたる部分にオブジェや鉱物なんかを置いて自分ならではの世界を作ることもできます。
金井一郎 2021 夜更けのスイッチofugutan
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烏瓜のランプ:金井一郎
『ジョバンニが学校の門を出るとき、同じ組の七八人は家へ帰らずカンパネルラをまん中にして校庭の隅の桜の木のところに集まっていました。それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜を取りに行く相談らしかったのです。』 金井一郎氏による、『銀河鉄道の夜』の絵本の挿絵に使われている、原画“翳り絵”が見どころの展示会にて。 全体で街がイメージできる、さまざまな街灯がついた建物の作品や、実際の植物を使った灯りも飾られており、その場で購入できた。 『銀河鉄道の夜』には複数、烏瓜の描写がでてくる。 作品の中ででてくる、祭りの日に川に流す烏瓜のあかりをイメージした照明ということで、『銀河鉄道の夜』好きとしては欲しくなってしまうアイテム。 作品では季節的にも青い烏瓜を使っているが、やはり熟した色の方がデザイン性は高いだろう。だんだん色は抜けてしまうとのことだが。 ヒゲの巻きづるがあるものが欲しかったので、セレクト。
照明 金井一郎 2021ofugutan