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オールドマイン産のパライバトルマリン
元祖、パライバトルマリンの産地であるパライバ州のサンジョセ・ダ・バターリャ鉱山のもの。 現在のパライバトルマリンは、ブラジルでもほかの産地やモザンビーク産などがあるため、この元祖鉱山産のものはオールドマイン産とも言われる。 バターリャ鉱山産はインクルージョンが入りやすいが、このルースは非常に珍しいノーインクルージョンで照りが強い。緑みより青が強く、これぞバターリャ鉱山産のトップカラーとのこと。 ちなみにブラジルのパライバトルマリンの産地は、ほかにリオ・グランデ・ド・ノルテ州のパレーリャス鉱山(ニューマイン)産がある。 また、オールドマインでごく初期に取れた、非常に濃厚な色をしたパライバトルマリンは「エイトリータ」と特別に呼ばれる。100数十万するため、手に入るような価格ではないが。 #パライバトルマリン #希少石
0.15 宝石ルース 7ofugutan
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「本物」のブルームーンストーン
長石の仲間である、ムーンストーン、ペリステライト、ラブラドライト。鉱物的には別物だが、シラー効果が見られるものが流通名としてムーンストーンと呼ばれているためややこしい。 もともとのムーンストーンであったスリランカ産の「本物」のブルームーンストーンは、多くの鉱山が閉山のため、流通が少なく、年々価格も上がっているとか。 これは、以上のことに言及した上、分析した波長のデータ付きなので本物かと。 石好きとしてはムーンストーンのアクセサリーを見ていると、本来の鉱物名の表示が欲しいなと思ってしまう。 #希少石 #宝石 #レアストーン
0.265 宝石ルース 6-6.5ofugutan
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インペリアルトパーズ
インペリアル(皇帝)の名の通り、トパーズの王様。熟成されたシェリー酒の色にたとえられる。 レディッシュオレンジ、コニャックイエロー、ピンクのカラーのものがインペリアルトパーズと呼ばれる。 トパーズはさまざまな色があるが、Fタイプ(フッ素)とOH(水酸基)タイプがあり、前者のものが多いが、退色しやすいと言われる。 インペリアルトパーズはOHタイプで、こちらは退色しにくいうえ、産出量が少ないのだとか。 なお、黄色や褐色のインペリアルトパーズに加熱処理をしてピンクインペリアルトパーズとして、売っているものが多いようなので注意。 このルースは前職の同僚(宝石鑑定の資格所持)から、鉱物コレクションの整理とのことで譲ってもらったもの。ピンクが強めで2カラット近くあり、見応えがある。 #希少石 #レアストーン #宝石 #鉱物
1.92 宝石ルース 8ofugutan
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コバルトスピネル
発色の要因がコバルトの青いスピネル。彩度が高く、ネオン感があるのが特徴。 青いスピネルは鉄とコバルトが発色要因で、それらの含有の割合で濃淡や鮮やかさが異なる。 鉄が少なく、コバルトが多いほど鮮やかな青になる。 そんなコバルトスピネルは産出量が少なく、人気がある。よって、市場では一般的な鉄発色のブルースピネルとコバルトスピネルは区別されている。 また、鑑別ではスピネルないしブルースピネルで表記は同じだが、「コバルトバンドを認む」と備考にあれば、コバルトスピネルの判別となる。 #コバルトスピネル #希少石 #レアストーン
0.4 宝石ルース 8ofugutan
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ファンシーブルーダイヤモンド
天然未処理の青いダイヤモンド。比較として、隣はピンクダイヤ。 カラーダイヤモンドは、レッド、ブルー、ピンク、グリーン、オレンジ、イエローの順に希少といわれる。市場のブルーダイヤは殆どがトリートメントで人工的に色がつけられたもの。 産出される1万個のダイヤのうち、カラーダイヤは1〜10個との話も。 また、ブルーダイヤと言ってもほぼグレーだったり、ライトだったりも多く、ファンシーカラーレベルは0.1ctで100万円も珍しくない。 カラーダイヤモンドの専門店で知られるCosmicで購入したという出品者からヤフオク経由で入手。 隣のピンクダイヤも、「クオリティは高くないですが、色の比較にどうぞ。天然の色です」と親切に出品者の方がつけてくれたもの。 このブルーダイヤはわずか0.005ctで1.2ミリほどのサイズだが、ピンクダイヤと比較したり、ルーペで拡大したりすると確かに青い色が感じられる。 #希少石 #レアストーン #ブルーダイヤモンド
0.005 宝石ルース Cosmic 10ofugutan
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スファレライト(バイカラー)
ルースコレクションの中のお気に入りの1つ。光の分散がダイヤモンドの3倍もあるうえ、3ct近い大粒でギラギラと煌めく。見ているとエネルギーをもらえる気がする。 また、スファレライトはオレンジや黄色が多く、どちらを買うか迷うが、これは珍しいバイカラーなのでどちらも楽しめる。さらにインクルージョンも少なく、最高クオリティで売られていた。 ただしスファレライトはモース硬度が非常に低く、取り扱いに注意が必要。近年はカット技術が向上し、アクセサリーも見られるが、基本柔らかいプラチナが使われている。そして、指輪よりペンダントの方が安全だろう。 #希少石 #レアストーン
2.96 宝石ルース Jowel Climbofugutan
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パパラチャサファイア(非加熱)
ピンクとオレンジが混ざった色のサファイアはパパラチャ(パパラチア)サファイアと呼ばれ、人気がある。 最近はタンザニア産やマダカスカル産も多いが、パパラチャとはシンハリ語で「蓮の花」の意味なので、やはりスリランカ産が欲しいなと思う。 また、パパラチャサファイアは色の幅が広く、ピンクサファイアでは、オレンジサファイアでは、と思うものが売られていることも。 これはパープルみがあるが、非加熱は非常に珍しいとのことで購入。鑑別に出したら、パパラチャ認定はされないかもしれない。 なお、ピンクサファイアをベリリウム拡散処理してパパラチアカラーにしたものはパパラチャサファイアとしての価値はないので注意。 #希少石 #レアストーン
0.8くらい 宝石ルース 9ofugutan
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ハックマナイト(透明)
ラピスラズリなどを含むソーダライトの仲間で、紫外線をあてると色が変わり、時間がたつと元に戻る面白い性質を持つことで知られる。 ただ、色変わりがはっきり楽しめるのは半透明なタイプが多い。これは透明タイプだが、指輪に加工された半透明タイプも持っているので後日アップしたい。 ブラックライトをあてると、ピンク色に蛍光する。 硬度が高くなく、劈開が極めて弱いため、うっかり落としたら先が欠けてしまった。 #希少石 #レアストーン
1.02くらい 宝石ルース 5.5〜6ofugutan
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サファリン
マグネシウムケイ酸塩とアルミニウムから生成される、珍しい鉱物。 サファイアと産地がかぶり、色が似ていて間違われたことから、この名前が付けられたと言われる。 夜中の海を彷彿とする、緑みのあるブルーグレイは個人的に好み。 加工に耐える硬度だが、アクセサリーに加工されたものを見たことがない。0.5カラット以上の透明度の高いものは滅多にとれないとも。 結晶形が複数あるとか、色によって屈折率が違うとか、多色性を持つ物もあるなども珍しい特徴。 さらに、2007年に赤いサファリンが発見されたそうで、コレクター向けの市場に出てくるかもしれない。 なお、このルースは3mラウンドで加工しやすいため、指輪にしようか迷っている。 #希少石 #レアストーン
0.11 宝石ルース 7.5ofugutan
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ツァボライト
正式にはグリーン・グロッシュラー・ガーネット。タンザナイトのように、発見地「ツァボ野生動物公園」にちなみ、ティファニー社によって「ツァボライト」と命名された。 加熱や含浸処理など何も処理をしなくとも美しい鉱物。しかし、緑のガーネットは光の分散率が非常に高いデマンドイドガーネットが人気なため、いまひとつ存在感が薄いのが不憫だ。 このルースは柘榴石と呼ばれるガーネットのころんとした原石に近いカットで、かなり見応えがある。 #ガーネット #ルース #宝石
0.751 宝石ルース 7.25-7.5ofugutan
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レッドベリル
別名ビクスバイト、レッドエメラルドとも。アメリカ3大希少石の1つ。アメリカ、ユタ州のワーワー山脈鉱山でしか産出されず、細々と採掘されているが、すでに枯渇しているともいわれる。 金属元素であるベリリウムを含んだ六角柱状のケイ酸塩鉱物。 緑柱石の一種で、水色だとアクアマリン、緑色だとエメラルド、黄色だとヘリオドールと色の違いで宝石名がつけられており、実はいずれも同じ鉱物。 最初は発見者のメイナード ビクスビーにちなみ、ビクスバイトと名付けられたが、ほかの鉱物にビクスビアイトがあり、紛らわしいのでレッドベリルと呼ばれるようになった。レッドエメラルドはCM名。 こちらのルースは「エメラルド」らしく歩留まりのいいエメラルドカットにされている。若干ピンクがかっているが、インクルージョンが多いレッドベリルのなか、透明感とガラス光沢があってきれいなルースだ。 なお、小さいルースだがレッドベリルで宝石質のものはなかなかとれず、とれても1ct未満とのこと。 #希少石 #レッドベリル #ルース #宝石
0.08 宝石ルース 7.5-8ofugutan
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ジェレメジェバイト(最高色)
0.11ctの小さなルースだが、色が非常に濃く多色性も認められる。 希少石と呼ばれるものは多いが、割とアクセサリーなどに加工されて流通される石は多い。しかし、ジェレメジェバイトは正真正銘の希少石だと思う。 色の薄いものやインクルージョンの多いものもアクセサリー化されて非常に高価だし、そもそもアクセサリーも市場に殆ど出ない。 #宝石 #ルース #希少石
0.11 宝石ルース 6.5~7.5ofugutan
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非加熱タンザナイト
タンザニアのメレラニ鉱山で発見された青色のゾイサイト。タンザナイトは流通名である。 ティファニー社がタンザニアの名峰キリマンジャロの夕暮れ時の空の色に見立て、『タンザナイト』と名付けた。 『多色性』を持ち、見る角度によって青や紫の色に変化する。太陽光だと青みと透明感が強く、白熱灯の下だと紫が強くなる。 ただ、多くのタンザナイトは色の向上のため、加熱されている。 非加熱の方が多色性が強いと聞いたので、非加熱とされるものを入手。角度によって色の濃さがかなり変わり、ちらっと赤紫っぽい色が入る。 なお、タンザナイトはトルコ石と同様、12月の誕生石になっている。 #宝石 #タンザナイト #誕生日
0.33 宝石ルース 6.50〜7.00ofugutan