古代のダイスで新年を祈願する
初版 2022/01/04 00:02
『賽は投げられた ālea jacta est』古代ローマ時代のサイコロです。新年らしい投稿ということで。
2〜3世紀のものとのことで、サイコロは1700年も前からこの形だったのですね。また、占い用として、正二十面体のダイスもすでにあったようです。
古代ローマの歴史家、スエトニウスの「ローマ皇帝伝―カエサル」によると、ユリウス・カエサルが紀元前49年に軍をひきいてルビコン川を渡る際、発した言葉が「賽は投げられた」 。
「サイコロはすでにふられてしまった、もう最後までやるしかない」と国家に反逆の狼煙をあげます。
サイコロというと、お正月に双六や賭け事で使う機会が増えますよね。さらに、カエサルのエピソードも1月10日の新年です。
年はじめに心機一転を志すには、ピッタリな題材なのでは。さすがにカエサル時代(紀元前)のものではなく、五賢帝〜軍人皇帝時代のものですが。
ちなみに古代ローマ帝国時代のものというと、サイコロよりも古い2世紀の指輪を持っています。揃えると、よりリアルに当時が感じられるような。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
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ofugutan
自然科学オタクな星のソムリエによる、蒐集歴10年以上の博物コレクション。現代版の「驚異の部屋」を目指しています。天文・理科もの、鉱物、英国アンティーク多めです。
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