東京ミネラルショー2024

初版 2024/12/15 16:18

2024.12.13〜16

池袋サンシャインシティ

文化会館ビル2〜4F

第33回 東京ミネラルショー

2018年から毎年参加している、この東京ミネラルショー。今年は2018年以来、初めて初日(金曜)に参加できなかったイベントとなりました。仕事の会議の関係で休めず…というわけで土曜日の15日に参加でした。

毎年有給休暇を取ってでも参加しているこの東京ミネラルショー。バイヤーデイの木曜を除けば、一般は金曜が戦場というほど、コレクター達の戦場と化します。土曜日もそれなりに戦場。

今回初日参加できなかったことで、もう既にやる気が半減した状態で池袋へ。

9時半の池袋。奇跡的に目の前が無人。

招待チケットを持っていたため、10時開始の長蛇の列から離れ、招待列に10分程度並んでの突入。一般列は非常に長い列で、座り込み、開始前に疲弊する人多数。朝7時から並んでいる人もいるくらいだからなぁ…

良いものを入手したいという気持ちがその行動に表れる。それだけこの池袋は必死なのです。

戦場の様子。真ん中通路のみ空いている。

そんな東京ミネラルショーだったのですが…

今回の印象

①ときめくものが少ない

私だけの意見、ではなく。他の方も同意見という話がちらほら。そう思うのは国産鉱物沼だけだろう。

②海外の「購入」者多め

英語、中国語が入り乱れていました。4Fの第3フロア以外も同じ様子で、英語で「神岡鉱山の水晶とアポフィライト共生標本が欲しい」なんて言われました。片言英語でコムロミネラルズさんを紹介してあげました。その方にとっていいものあったかな?

③真新しいものも少ない

これは個人的な意見として。だって国産水晶ばかり見てるからさ…海外のものは面白いものもありましたが、昨年と比べてみるとトーンダウン感がありました。

面白かったものはこちら。珍しい産地が並んでおりました。目玉は紫水晶と、超透明な煙水晶。※撮影許可いただきました。

ノルウェー産アメシスト
ノルウェー産クリアスモーキークォーツ

「あーる企画」さんの一角で、共同出店されていたノルウェーのおじさん。私のカタコト英語でも理解をしてくださり、超値引きをしてくださいました。今考えるとペイペイ使えたならまだ買えたな…

あと、最近瑪瑙沼にも片足を入れてまして、こんな物を見つけました。

スライス研磨されると、瑪瑙はその真価を発揮します。とはいえ研磨されたものはほぼ手持ちありませんで…今回は瑪瑙を購入してみました。

今回の戦利品はこちら。

国産水晶7点、国産鉱物2点!
海外産水晶8点!

国産水晶を抜いて海外産水晶が多いという、東京ミネラルショーでは初めての状況が生まれました。

白鳥山の曲がり水晶
砥沢林道の水入り水晶
4箇所も気泡が動きました。
光竜鉱山の紫水晶
松茸かぐや姫。実は新産地です。

こちらは珍しいかもしれない、上八重の煙水晶。30年前、上八重付近の谷で採られた珪石を集積した場所にて拾われたものだそう。

国産鉱物は2つ。

シャドーエフェクトが見られる瑪瑙
産地は明かせない!レインボー赤鉄鉱。

今回のメインとなったのは海外産。どれも本当に素晴らしく、ゲレロを除けば全て、ノルウェーのおじさんのブース(あーる企画様)から購入しました。

ハイクリアファントム、ノルウェー産。
同産地、鋭錐石付き。
めり込んだ部分は青く輝く。
ノルウェー産、泥から産出のファントム
ノルウェー産、初お目見えアメシスト。
スウェーデン産。賢者の石?!
見た目はロードクロサイト。

あーる企画様の方も素晴らしいアメシストを販売されていました。

ベトナム産。こちらも初お目見え!

日本では流通なしかもしれない、母岩付きのゲレロアメシスト。あまりにも母岩が脆いため、日本流通のものはみんな剥離した単結晶か、水晶部分でくっついたクラスターばかりとのこと。相当なレア物で、ツーソンショーで一店舗だけ販売していたものを買い占めたそうです。

ゲレロ産母岩付きアメシスト

実は11月の浅草石フリマで、財布が際どくなっていましたから、今回低予算で回りました。結果オーライ。お腹が空いてきた4時過ぎに撤退。遅めの昼食を摂り、帰路についたのでした。

池袋でいつも食べる、汁なし担々麺

年内最後のミネラルショーと決めていましたこちらの東京ミネラルショー。これまでとは違い、国産水晶についてはやや満足のいかない結果となりました。

これは来年の蒲田にお金を残しておけ、という啓示、そう捉えることにします。

「都内某所の松ちゃん鉱山」鉱山主の松ちゃんと申します。

日本各地で採取された水晶の魅力に取り憑かれ、その美しさと希少さを広めるため、日夜現金採取をしております。大量の標本があることから、「鉱山」と標記しております。

館長のきまぐれで撮影、展示となります。

現在、四国島の香川県産水晶、産地が明確に分かる徳島県の水晶を探しております。(2022.10.30)情報をお持ちの方、連絡をお待ちしております。

ご質問や展示依頼は、当館のメッセージ、またはTwitterのDMにて随時受け付けております。

https://twitter.com/Matchan_Mine

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