②国産水晶との出会いと初入手
初版 2023/11/25 20:13
改訂 2023/12/04 12:42
2016年の冬のある日、いつもの石屋さんでのやりとり。
アクアマリンの原石を見ていると、店員から
「ここだけの話、こんなものを買うより、ミネラルショーに行ったほうがいいですよ。ちょうどもうすぐやりますし」
これが、初めてミネラルショーという存在を知った瞬間。今思えばあと数日で開催という時期だった。ただ、この時はまだ自分には難しい世界、というのが本音で、参加する予定はなかった。
その後も店に通い、他の店にも行ってみたりと楽しんでいた。原宿のコスモスペースでブラジル産水晶が大量に置かれているのを目の当たりにし、驚いたこともあった。
そして再びパルコの石屋。ひょんな話から、日本で水晶採れないかねぇ、なんて話をした。店員さんは「山梨とかで採れたはず。」と教えてくださった。これで火がついた。
帰宅後、どこかで拾える場所がないかを検索しまくった。そこで見つけたのが「昇仙峡」。川原で水晶が拾えるんだそうだ。早速、GWを使って増富へと家族で向かった。2017年5月3〜5日、これがきっかけの日である。
昇仙峡手前にある宝石博物館
昇仙峡の突き出た岩山「覚円峰」
急流から石英が流れてくる。
この店でも国産水晶を手に入れた。
この旅で手に入れたものは、丸まった石英、購入した水晶がいくつか。
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山梨県産水晶、中国の両錐、ブラジルのアメシスト
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2023/11/25/19/42/05/dca72edd-2678-4c72-ad6b-6a8f8fefbe86/e6a172be7241dfafd87fd60f452a5c8f-converted.jpg)
黒平町産水晶
この黒平の長い水晶は宝石博物館にて入手した。これで4000円ほどだった。初めてにしては良いものを手に入れたのでは、と当時は喜んでいた。今でもこのサイズなら貴重ではあるが、ポイントが割れていることが残念だなぁと今はしみじみ思う。
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黒平町産、10.3cmの煙水晶
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2023/11/25/20/07/26/dca6a041-d3bd-4c74-9809-105e74037991/214a310a398e60e3619ba6de717ef4f9-converted.jpg)
雲母が付いている。乙女産?
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黒平町産と説明されたが乙女産にも見える。
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こちらも「昇仙峡の上」産とのことだが…
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2023/11/25/20/09/17/df29b403-f3a9-412f-a7ce-159acc47af4a/10997707311a3777ffcfde610b82537e-converted.jpg)
苦土電気石があるので竹森産か。
川原で拾ったものは全て石英。撮影するに足らぬ、と当時も考えたらしく、写真がなかった。
自ら水晶を拾うことは難しい。そう思い知らされた松ちゃんだが、ここから国産水晶を手に入れよう、という、尽きることのない欲が沸々と湧いてくるようになった。
そして、再び水晶を手にするため、その年の夏、山梨へ再び向かうのだった。
![File](https://d17x1wu3749i2y.cloudfront.net/2023/09/13/09/36/54/141b451f-7754-4072-90be-3f897db8e748/file.jpg)
水晶好きな松ちゃん
「都内某所の松ちゃん鉱山」鉱山主の松ちゃんと申します。
日本各地で採取された水晶の魅力に取り憑かれ、その美しさと希少さを広めるため、日夜現金採取をしております。大量の標本があることから、「鉱山」と標記しております。
館長のきまぐれで撮影、展示となります。
現在、四国島の香川県産水晶、産地が明確に分かる徳島県の水晶を探しております。(2022.10.30)情報をお持ちの方、連絡をお待ちしております。
ご質問や展示依頼は、当館のメッセージ、またはTwitterのDMにて随時受け付けております。
https://twitter.com/Matchan_Mine
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