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hpi-racing 1/43 トヨタ TS020 (test)
トヨタ TS020 カルロ・サインツ 1998年ル・マンで開戦する大手5大ワークスによる世界大戦を圧倒する為に制作されたトヨタのモータースポーツ史上を語る上では欠かせない1台、こちらは1998年にバレンシアサーキットにて実施された開発テストに使用された。 TS020はGT1規格のマシンとして開発されていたが、当時ヨーロッパをメインに開催されていたFIA-GT1へは参戦せず、ル・マン参戦の為に製作されこのマシンは当時プロトタイプカーに片足を突っ込んで居たようなGT1規定を徹底的に読み込んだ上で設計され、一番最初にシェイクダウンしたのがこのテストカー(LM801)であった、バレンシアでのテストにドライバーとして参加したのがWRCでトヨタのセリカなどで幾多の勝利を掲げて来たカルロス・サインツであり、TS020デビューに向けての熟成が進められた。 テストカーはスポンサー類のステッカーは一切無く、デカールの類はハチマキとタイヤレターだけであり赤一色でペイントされたこのマシンは巨匠、アンドレ・デ・コルタンツにより作り出されたGTマシン離れしたボディデザインが良くわかる1台となっている、ちなみに赤一色のTS020と言えばロードカー仕様が思い浮かぶが、実際にナンバーを取得したロードカーはシャーシナンバーLM803でありホイールやマフラーに差異がある。 モデルはhpi製で、TS020を連続してリリースしていた時にいっしょに世に送り出されたもの、TS020の1/43と言えば古いオニキスを始めアルタヤ(ixo)、ミニチャンプスや書籍のデル・プラド、ハイスピード、今ではスパークなど数々のメーカーがリリースしているが中でもhpiのTS020が一番安定的なクオリティを持ってるんじゃないかと個人的には思う、『赤き艦隊』を象徴する赤色の発色も深みが良く再現されており本戦仕様とは違う際立ったカッコ良さを持っている、ネット相場では比較的安価に入手する事ができるのでGTとプロトタイプの狭間で生み出されたこのマシンをぜひとも手に取ってもらいたい。 #トヨタ #1/43 #hpi-racing #ミニカー
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Spark 1/43 メルセデス AMG GT3 #888
メルセデス AMG GT3 No.888 マロ・エンゲル 2019年に開催された第66回マカオGP GTワールドカップに参戦したグループMレーシングのAMG GT3、アジア圏で戦う如何にもなカラーリングが特徴的。 市街地で行われるレースはアメリカを始め珍しくは無いがギア・サーキットはその中でも特にハードなコースレイアウトをしており数々の魔のコーナーを持ちこれまで大量のマシンをジャンクに変えてきた。 グループMレーシングは今年こそこの伝統のレースに勝利する為に888号車にはメルセデスで長きに渡りファクトリードライバーを務めたマロ・エンゲルがドライブし相方となる999号車には同じくファクトリードライバーのラファエル・マルチェロがステアリングを握った。 決勝前日に行われる予選レースでは序盤からマンダリン・ベンドや魔の右コーナーとして知られるリスボア・ベンドでクラッシュが発生する荒れ模様となった、セーフティーカーが導入され4位争いに付けていた888号車はセーフティーカー明けにマロ・エンゲルは5番手を走行中のケルビン・ファン・デル・リンデを追い越そうとしヒット、リスボア入口でアンコントロールに陥り4番手を走行するクラフトバンブーレーシングのAMG GT3に直撃するAMG同士の大クラッシュをしてしまう。 マシンは決勝までには間に合ったもののスタート位置は後方となったが、決勝では4位のBMWを先頭としたセカンドグループにて激しいバトルを展開、9位にて完走した。 モデルはスパーク製、何よりも目を引く派手な雷模様はデカールで再現されており、質感は他の物と比べると若干光沢が乗ってしまっているがスパークの質の高いデカールで総じてレベルの高い仕上がりになっている、ドライバーは良いしマシンもカッコイイし何よりマカオモデルは競争率がGT3の中では低いので良いな・・・と思ったら手を出してみてもいいと思う。 #1/43 #ミニカー
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Spark 1/43 トヨタ TS010 #36
トヨタ TS010 No.36 ジェフ・リース / アンディ・ウォレス TS010と言えば1992・1993年とプジョーと死闘を繰り広げた名車の1台であり、本車の開発の為にトヨタはル・マン他SWCの参戦を1年見送っていた。 91年と言えばグループCの大きな変革期であり、新たな主役となるNAマシンとこれまで時代を築き上げてきたポルシェ962等のターボのマシンが混在するこれまでにないシーズンとなり、中でもNAマシンが振り分けられるカテゴリー1はジャガーXJR-14、メルセデスC291、プジョー905による三国志状態であった。 一方、TS010はトニー・サウスゲート協力の元で開発は順調に進められておりSWC92年シーズンに向けて着々と準備が進められていた、91年シーズンも最終戦を迎え地上の戦闘機達はオートポリスに続々と集まっていた。 ここでTS010にも声が掛かった、オートポリス戦でのたった16台という参戦台数の不足を補う為にテスト段階ではあるがTS010の特例によるスポット参戦が認められ、トヨタの次世代戦闘機は一足早く人目に触れることとなった、トヨタのCカーには今まで無かったNAサウンドを上げながらTS010は予選で5番グリッドを獲得、テスト参戦ながらもカテゴリー1にてしのぎを削る3メーカーの間に割って入ることに成功、決勝スタート後もトヨタは歴戦の新規格マシン達に一歩も遅れを取ることなく食らいついていた。 9周を回る所でメルセデスとドッグファイトを展開していたTS010はジェットコースターストレート手前でスピン、フロントカウルのルーバーが脱落する軽微な損傷を受けるが、緊急ピットインでフロントカウルを交換し再びレースに復帰したもののポジションは16位まで後退したがトップグループに遜色の無いタイムでラップを重ねポジションを取り戻していく。 TS010は周回遅れながらも上位マシン達に果敢にもバトルを仕掛け、ホームストレートではスリップに付いてきたメルセデスをそのまま引き離してしまう高速性能すらも見せ付けた、バトルしていたヴァンドリンガーはコーナーは遅いがストレートはクレイジーとコメントしていた、たらればにはなるがオートポリスに投入されたTS010は予選よりブレーキトラブルを抱えており決勝でも解消される事は無くそのまま出走している、上でも書いた9周でのスピンはブレーキトラブルに起因するロックが原因だったそうな。 TS010は上位陣からは周回遅れとなるものの手負いの初陣にて総合6位を獲得、貴重なデータを持ち帰り来季の本格参戦に向けて期待が寄せられた。 さて、TS010と言えばhpi-racingが沢山リリースしていたがこの91年最終戦仕様をリリースしたのはスパークだけである・・・相変わらず凄い所を突いてくる。 このTS010はテスト参戦仕様、つまりは試作機なので92年SWCに参戦していた頃とは細部が異なっておりフロントカウルのダクト、リアカウルのエアインテーク、2枚羽には変わらないが低めのリアウイングとしっかりと特徴を抑えてくれていて92年仕様と比べてみるのがとても楽しい、レジン製品のためパーツも薄くシャープな造形がマシンのカッコ良さを引き立てているのもお気に入りポイント。 全体的にバランスはhpiのが良いかなって印象もあるけどスパークの方はカッコ良さを際立たせた感じになっていてリアリティと言うかはミニカー映えする仕上がりになってる印象、現状ではあまり人気が無いのかいろんなサイトやショップでも残ってたりするのでお財布に余裕があらば是非とも手に取ってみてほしい1台。 #1/43 #spark
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