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きたがわ翔先生
きたがわ翔原画展 アナログ in 大阪
本格的に漫画を読み始めた頃連載が始まったのがきたがわ先生の19〈NINETEEN〉でした。すぐにファンとなりB.B.フィッシュ、C、ホットマン etc.etc.作品を追い続けました。
主人公の多くは当時の私より少しだけ年上な事が多く『もうすぐこんな素敵な恋愛が出来るのだろうか?』『こんな素敵な家族に恵まれるだろうか?』と凄く憧れていました。
正しく私の思春期に多大な影響を与えて下さった作家様です。
原画展会場へは会期2日目に行きました。2日目なのに開場前から20人を超える人が並び、先生の衰えない人気が嬉しい。
初日も凄かったらしく開場直後の混乱回避の為、開場前に原画の購入希望を受け付けた所今回の目玉やシークレット販売予定だった物など多くの原画が開始前からsoldする事に。
2日目朝の時点で半分がた売れていたのですが、一番数が多く25枚準備してあったポストカードサイズの直筆画も私が帰る頃には残りが片手以下の枚数しか残らないまでに売れていました。
原画展会場はその売れ行きも納得の素晴らしい夢空間でした。きたがわ先生は昔から画力の高さに定評がありましたが、この30年でその画力は恐ろしいまでに進化し構図、線、塗り、色彩センスどれをとっても本当に素晴らしくつい絵に見入ってしまうので時間がいくらあっても足りませんでした。
特に先生も愛着のあるカケアミ表現は本当に凄まじく、日本はもとより世界一のカケアミ巧者と言っても過言ではないと思います。
きたがわ先生在廊中に複製原画を購入するとサインを頂けると聞いていたので期待していたのですが、ちょっと油断してる内にその日の整理番号発行が終了に!
落ち込みつつ先生がサインをされる様子を拝見していたのですが、これがもう本当に神対応!!!
『どのキャラ描きましょうか?』に始まり、色々と話題を振りつつ描き上がったら『一緒にお写真とかどうですか?』と提案して下さり最後に握手。
これを開店から閉店まで少しだけトイレに外されただけでえんえん笑顔で対応されるという耐久レースも真っ青な神対応ぶり。数人に『先生休憩されました?』と聞いたら『多分してないと思う…』と誰もが言ってたので。
しかも週刊連載作家だから筆運びに迷いがなく早い早い!素晴らしいイラストを描いて下さってるのに恐ろしいまでの速さでサイン対応をこなされていました。
私も結局お店の方の計らいで閉店間際に長時間待つ事が出来ずにキャンセルされた方の枠に滑り込ませて頂きました。
アル『よろしくお願いします。私は先生の作品の中で複製原画の絵柄にも選ばれたB.B.フィッシュ7巻表紙の海中キスの絵(画像2枚目)が当時から物凄く好きなのですが、今回初めて原画を拝見させて頂いてあの美しい水面からの光が体にくっついてる白い汚れにしか見えなくてビックリしまして、でも写メ撮る為にスマホのファインダー越しに見るとやっぱり水面からの光にしか見えなくて更にビックリしまして。
あの描写はやはり印刷での仕上がりを考えての事なのでしょうか?』
きたがわ先生『元々あの絵は印刷するつもりがなくて、アクリル絵具でも○○○という(失念)パール顔料の入った物を使っているのであのキラキラは印刷には出ないんです。』
ア『ではあの最高の状態の絵を見るには原画展へ来るしかないのですね』
き『そうなんです。あ、ごめんなさいね専門的な話しちゃって』
きたがわ先生が絵に関する話をされている時の表情が本当に楽しそうでキラキラしていて、先生は本当に絵を描く事がお好きなのだなと思えました。
あとホットマンの頃は同じ顔して健康的な食品について語っていたのだろうなと(笑)
今回頂いたのは先生の代表作の一つ『ホットマン』からエンゾと七海ちゃんを。ホットマンのリクエストはこの2人がセットになったものが多かったように思えます。
長時間(12~19)のサイン対応の最後なのにこのデッサンの崩れなさが実に素晴らしいです。『美しいカケアミを描く為には長時間リズミカルに描く必要があり凄く体力を必要とします。私はカケアミを描く為に筋トレしてます』と言われていた見事な体格とパワーが十二分に発揮されていました。
画像では分かりづらいですが、長時間サイン対応の為マジックが全滅していて線はかなりかすれてます。
きたがわ翔先生、関係者の皆様、モモモグラの皆様、参加者の方々ありがとうございました。