カタログに載る謎の車両
初版 2023/03/05 19:20
改訂 2023/03/05 19:23
皆様は大規模小売店舗の玩具売り場等でこのような冊子を見かけたことは無いだろうか。
これはタカラトミーが展開するプラレールとトミカの新製品を含んだほぼ全ての現行商品を紹介するカタログであり、現在は姉妹玩具のアニアも一緒に掲載されている。
このカタログはただ単純に新製品や廃盤品の把握をするだけでなく、その年の時代背景等も垣間見る事が出来る為大量に収集するコレクターも居る程重要な資料となっている。
そんなカタログであるが、以前私はひょんなことからまだトミカとプラレールが一緒に掲載される前の古いプラレールのカタログを入手した。
最後のページに1982年2月と書かれている事から、恐らく1982年2月辺りのカタログであると思われる。
私はどんな発見があるのだろうとワクワクしながらカタログを読み進めていったのだが、車両一覧のページに辿り着いた際に私は妙な車両が掲載されている事に気付いた。
その名も『ひかりごう』。
この車両は当時単品販売されていた『ライト付きひかり号』の中間車と同じ金型なのだが、車輪の色が当時まだ採用例が無かったであろう灰色の車輪となっている他、車体の着色に関しても国鉄特急色を少し薄めたような色をしており、『ライト付きひかり号』の着色とは程遠い物となっている。
これを見た当初私は印刷ミスと睨んで昔のプラレールのカタログを掲載している某サイト覗いてみたのだが、やはり1982年2月のカタログには謎の『ひかりごう』の記載がある他、1981年7月のカタログにも同様の記載があった為すぐにこの仮説は否定される事となった。
以上の事を踏まえ、私は試作品をそのまま掲載した説が一番有力であると考えているのだが、確固たる証拠は今の所どこにも無い為未だに真相は不明である。