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ばるぼら
手塚治虫(神)が、創作の女神を紙の上に描いた作品。それを手塚眞(神の子:生物学的な意味で)が映画として再解釈した作品。 ただまぁ、この漫画が発表された頃は「狂気の」「衝撃の」「問題作」だったかもしれないけど、今や少青年誌や深夜アニメででこのレベルの描写はありふれてるわけで。若い人がみても「どっかでみたような展開だな」としか思われないかも。 パンフレットは、でもしかし、原作に思い入れのある人が作ったとみえて、かなり凝った内容。原作マンガの一部をそのまま掲載してるし、映画の脚本を丸ごと載せたりしてる。製本タイプでかなり厚め。 面白いのは、裏表紙にあるように、この映画の英語タイトルは「Tezuka's Barbara」なのに、監督の名前の表記は「Tezka」。これはあくまで「治虫」の作ったミューズだよ、ということなのか。
実写化 監督 手塚眞 1000円 映画館BLACK
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罪の声
グリコ森永事件をモデルにした小説「罪の声」の実写映画化。2時間ちょっとの制限で、よくまあこの内容を、しかもかなり判りやすくつめこんだものだ。見ごたえあり。あの事件を覚えてるひとなら必見の一本。(※実は、「日本語字幕付き」で鑑賞したので、「わかりやすさ」についてはちょっと過大評価かも) 映画の途中で、新聞記者が「今更この事件を報じるのは、事件のエンタメ化じゃないのか」と自問自答しますが。その通り。この事件はエンタメなんですよ。日本中が夢中になったじゃないか。 それはそれとして。パンフレットは製本タイプ。文字情報びっちり。広告ページ少な目。スタッフキャストは全員掲載。映画同様、限られたスペースにこれでもかと情報満載。いいね。
実写化 監督 土井裕泰 820円 映画館BLACK