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肉声 / 友川かずき
なかなか見かけることがない友川かずきのアルバムも、出身地である秋田だと時折り見かけることができます。しかも格安。 本作は友川かずきの2ndアルバムで、聴きどころはやはり1曲目の「おじっちゃ」。 おじいちゃん子だった友川かずきが、そのおじっちゃの危篤により帰京する様をドキュメンタリーかつ赤裸々に唄として墜としたもので、かきむしるギターと、最愛のひとを失くす悲しみ、苦しみ、怒りが無整理なまま過ぎる様は神々しいばかりです。 恋した、別れた言ってるフォークシンガーとは一線を画す孤高のシンガーです。 https://youtu.be/iiHQnbHMub8?si=aNBbuKyWELMV-czr
LP と 550円 ブックオフ 2023年8月犬がミケの一族
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DECOY / MILES DAVIS
LP M 550円 ブックオフ 2023年8月犬がミケの一族
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SURVIVOR / BARRY MANN
機会があれば欲しいと思っていたバリー•マンの4作目。 以前に紙ジャケCDをアップしましたが、ディスクユニオンでアメリカのプロモ盤を見つけました。 インナースリーブにちょっとした落書きがありますが、まあご愛嬌です。 流石にアナログ盤は音に迫力があります。 https://youtu.be/YgvL3pOqwac
LP B 3545円 DISC UNION 2023年8月犬がミケの一族
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LIVE AT SIN-E / JEFF BUCKLEY
ジェフ•バックリーの名盤といえば1stですが、生々しさという点ではデビュー盤となったこのライブアルバムも外せません。 1993年夏のニューヨーク、イーストビレッジにあったクラブ「Sin-é」での弾き語りライブを収めたもので、当時はEPでの発売でしたが、10周年となる2003年にレガシー•エディションとしてフルバージョンが発売され、2018年に4枚組でアナログ化されました。 街のカフェっぽい小さな箱で、抑揚たっぷりに歌い上げる弾き語りは、ティム•バックリーの息子という肩書きなしにヤバい存在感を醸し出しています。 特にレナード•コーエンやヴァン•モリソン、ボブ•ディラン、ビリー•ホリデーなどのカバーは本人をも凌駕するほどその歌を自分のものにしています。 ジェフ•バックリーは2ndアルバム制作中の1997年5月、夜の川で溺れ亡くなってしまいますが、その短命なアーティスト人生もあって、本作の伝説的ライブは後世に語り継ぐべき内容と言えるのではないでしょうか。 コーヒーカップのシミがついたペーパーナプキンに直筆で書いたアルバムタイトルをアートワークとして使うあたりにも、彼の素朴さや赤裸々さが現れています。 中古とはいえ4枚組は高かったんですが、躊躇せずポチってしまいました。 https://youtu.be/WGXmjGs1CpY
LP J 7920円 HMV 2023年8月犬がミケの一族
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FOREVER TURNED AROUND / WHITNEY
前作をそのまま継承したホイットニーの2ndアルバム。 透明感のあるボーカルといかにもアメリカなサウンドは一見どこにでもありそうなフォークサウンドですが、昨今のボン•イヴェールやディヴェンドラ•バンハートらによる新しい解釈のネオ•フォークに通じる新鮮さを感じます。 こうして伝統的な音楽が新たな担い手によって語り継がれていくのですね。 https://youtu.be/6lDF38JzRUc?si=ZiG1AEorkTletabE
LP W 1386円 HMV 2023年8月犬がミケの一族
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CUE / 高野寛
トッド•ラングレンプロデュースによる高野寛の3rdアルバム。 トッドプロデュースという話題性もあり、先行シングル「虹の都へ」が自身初のヒットとなり、本作が出世作となりました。 ヒットしそうな曲を集めたというよりは、トッドの世界観でまとめたコンセプトアルバムのような内容で、「虹の都へ」が気に入ってファンになった方の中には受け入れ難いと思われた方もいたかもしれません。 そう思えるほど、どっぷりトッド•ラングレンしているアルバムです。 本作はもともとCDのみの発売でしたが、昨今のアナログ盤ブームに乗って2021年にアナログ化されました。 よって音はまったくもってデジタルです。 https://youtu.be/LLRhI341t1I
LP た 2475円 HMV 2023年8月犬がミケの一族
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SPACY / 山下達郎
なかなかのプレ値が付いてしまった半透明な帯が魅力的な山下達郎の2ndアルバム。 昨今のアナログ盤ブームに乗って、発売46年目でのリマスター再発売となりました。 海外レコーディングとなった1stアルバムでの経験を活かし、限られた予算内で制作しなければならない過程の中、のちの特技となる多重録音が生まれました。 聴く側としてのマニア体質と作り手としてのマニア体質がビシバシと核融合する名盤です。 ジャケットアートワークは今回もペーター佐藤。 アクリルブロックを並べて、当時まだ出始めだったカラーコピー機を使って制作されました。当時、帯を半透明な仕様にしたこだわりも含め、初期のアルバムジャケットの傑作です。 いつかオリジナル盤も手に入れたい一枚ですね。 https://youtu.be/653CZe1rRKg
LP や 4400円 Amazon 2023年8月犬がミケの一族
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CIRCUS TOWN / 山下達郎
なかなかのプレ値が付いてしまった山下達郎のデビューアルバム。 昨今のアナログ盤ブームに乗って、発売47年目でのリマスター再発売となりました。 デジタル処理されており、厳密なアナログサウンドではありませんが、オリジナル盤を買う財力もなくコチラを購入。 ハイレゾ以降のデジタル音源の品質向上もあり、なかなかのサウンドです。 シュガーベイブ解散後、ソロに転向するにあたり山下達郎が出した条件は海外録音とプロデューサー、アレンジャー、ミュージシャンのこだわりオーダーでしたが、この厳しい条件を唯一クリアした人物が、のちの相棒となるRVCに入社したての小杉理宇造でした。 小杉理宇造はアメリカ留学の経験を活かし渡米。山下達郎が納得する条件でレコーディングの段取りを整え、同時期にジャニー喜多川氏とも知遇を得て、アルファレコード社長の村井邦彦氏やヤナセ会長の簗瀬次郎氏のバックアップを受け、のちにアルファ•ムーンを設立。山下達郎を育てることに力を注ぎます。 ジャケットアートワークはまだペーター佐藤と名乗る前の佐藤憲吉。 小暮徹撮影の写真をブラウン管に写し再度撮影する技法をとっています。 多くの縁と恩を受け、自信家でもあった山下達郎が企てた玄人好みのアルバムです。 https://youtu.be/ILwGMk2uvco
LP や 4400円 Amazon 2023年8月犬がミケの一族