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CHARACTERS / STEVIE WONDER
スティーヴィー•ワンダーの21作目。 80年代後半、売れ行きも次第に下降線に入り、マイケル•ジャクソンをゲストに迎えその人気に乗っかってしまった感が否めないところもあり、評論家筋からは低評となった作品。 のちに亡きプリンスが絶賛したことにより再評価されました。 シンセなど、当時流行の音を足したことで賛否両論が起こりましたが、根底にあるメロディーラインは健在で、まだまだ十分に才能を発揮している作品です。 https://youtu.be/Uh2V2X3J0Sg
LP S 330円 2023年3月 1987年犬がミケの一族
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BANG! / 三上寛
三上寛の最高傑作と誉高い5作目。 フリージャズピアニストの山下洋輔、同じくジャズドラマーの古沢良次郎を迎えてフォークをアヴァンギャルドにまで昇華させた作品です。 これも結構なプレ値付いてますが、今回は330円で見つけました。中ジャケにカビついてましたが、盤はクリーニングで綺麗になりました。 https://youtu.be/Pqml30Iz_6U
LP み 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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犬〜秋田コンサート•ライブ〜 / 友川かずき
1979年3月、秋田市大町の協働社ビルにあったライブハウス田中屋で行われたライブを収録したアルバム。 演奏はピップエレキバンド【友川かずき(Vo,G)、石塚俊明(Dr,Perc)、石井正夫(B)、古家恭子(P,Key)】 当時のフォークって共感を生む優しい感じのものと社会批判などを含む尖ったものが主流でしたが、私は泉谷しげるや三上寛、そしてこの友川かずきなどに代表される尖ったフォークが好物です。 特にこのアルバムは文学的であり攻撃的で、その反面人懐っこい温かさを持つ名盤で、フォークというよりパンク、パンクというより瞽女さんのような語りべを思わせます。 ほとんどの曲は自身の作詞作曲によるもので一部の詞は中原中也のもの。これはアルバム「俺の裡で鳴り止まない詩~中原中也作品集」に収録されていた曲で、それらを挿し込むタイミングも見事だし、秋田弁で語るステージトークのギャップも見事。元頭脳警察のリズム隊に乗せ、唯一無二の世界観が広がります。 https://youtu.be/6njISdzp7J8
LP と 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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四角いジャングルで唄う / 唐十郎
これはかなり珍盤です。 1973年、後楽園ホールの特設リングで行われた唐十郎主催の状況劇場による劇中歌リサイタルを実況録音盤としてベルウッドからLP化した自主制作盤。 歌詞カードが40ページの台本になっており、ナンバリングされています。 演奏は小室等指揮によるバンド、ザ•サウンド•ガーリック。 唐十郎を始め、李礼仙、大久保鷹、不破万作、根津甚八、小林薫といった状況劇場の役者に、期間限定で復帰した四谷シモンも加わり繰り広げられるエンターテイメント。 状態が良くない中古でも6,000円以上しますが、こちらはほぼ美品で、台本にも折れ目等なく330円でした。 とても50年前のものとは思えません。 団塊の世代が夢中になった青春の1ページがここに刻まれています。 https://youtu.be/_b3q_f1hFvQ
LP か 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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ともだち始め -ふたりの詩と歌- / 西岡たかし+泉谷しげる
1973年、五つの赤い風船を解散した西岡たかしと「春夏秋冬」などのヒットで人気のあった泉谷しげるが共作で挑んだ二枚組アルバム。 実際の共演部分は少なく、一枚目が西岡たかし、2枚目が泉谷しげるという内容で、当時の勢いとしても泉谷しげるの二枚目が素晴らしい出来映えです。 https://youtu.be/ZtDp3oZk6lM?si=o-n360LLcleph8eX
LP い 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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‘80のバラッド / 泉谷しげる
泉谷しげるの8作目は、フォーライフを去りロッカーとして再出発する意気込みを表した作品で、アレンジャーには最初のスタジオアルバムをプロデュースした加藤和彦が再登板しています。 泉谷しげるはこの後も自信作を発表するときの多くで、タイトルに「バラッド」という言葉を使います。 そのひとつが代表作であり名盤の誉高いこの「’80のバラッド」。 のちのライブでも代表曲となる多くがこのアルバムに収められており、やむなくフォークからスタートした泉谷しげるが、紆余曲折の末願い続けたロックアーティストとして認知された最初の傑作だと思います。 https://youtu.be/OCn2jGM0-Bw
LP い 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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BYRDMANIAX / THE BYRDS(紙ジャケCD)
ヒットした前作、前々作に続く作品として期待されましたが、長く続いたツアーにより楽曲を創作する時間が割けず、いくつかの楽曲を他者に依頼することとなりました。加えて、プロデューサーのテリー•メルチャーとアレンジャーのポール•ポレーナがホーンセッションやストリングス、ゴスペルコーラスなどを許可なく加えオーバーダビングしたことで作品はまるで別物になってしまい、結果として、バーズらしからぬ内容となり、ファンの多くから酷評を受ける作品となってしまいます。 https://youtu.be/SEBecV36esY
紙ジャケットCD B 1890円 2023年3月 1971年犬がミケの一族
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A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE
ジョン•コルトレーンの最高傑作と言われる『至上の愛』。 なかなか安価なものには出くわさず、まあこのくらいの値段であればと2,200円で購入しました。 発表は1965年ですが、こちらは1970年に再発された日本盤と思われます。 コルトーレンが『神に捧げる作品』として作りあげ、「承認」「決意」「追求」「賛美」 の組曲形式となった作品。 ジャズを語れるほどの知見はないものの、それでも神々しく、鬼気迫るものを感じます。 https://youtu.be/vMCHDC2Lurk
LP J 2200円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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(UNTITLLED)/(UNISSUED) / THE BYRDS(紙ジャケCD)
バーズ初の2枚組となった9作目。 解雇されたジョン•ヨークに代わり、スキップ•バッティンがベーシストとして加入したことでライブパフォーマンスの質が上がり、本作誕生のきっかけになりました。 ジャムセッションを導入した新メンバーでのライブが1枚、スタジオ録音が1枚の2枚組で、過去の経歴で得た様々なジャンルの楽曲を含むことでバーズを代表するアルバム、70年代を代表するアルバムとなりました。 https://youtu.be/myLTgLqFaj8
紙ジャケットCD B 1890円 2023年3月 1970年犬がミケの一族
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LOVE STINKS / THE J. GEILS BAND
Jガイルズ•バンドの9作目で、大ヒットした「FREEZE FLAME」の前作にあたる作品。 元々はTHE J. GEILS BLUES BANDという名で、黒人よりなブルースを歌うバンドでしたが、なかなかヒットが出ず、キーボードのセス•ジャストマン主導でブルースを捨て路線変更した作品がこちら。 産業ロックというよりはパブロックに近い作品で、個人的には「魂を売った」ってほどではないと思っています。 この路線変更によりバンドは次作で成功を収めますが、その代償としてボーカルのピーター•ウルフは脱退しソロ活動を活発化させます。 そう考えると、今作だけに詰め込まれた混沌としたカオスを感じずにはいられません。 https://youtu.be/E0LAs7X5ybE
LP J 550円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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OH! THAT CELLO / MUSIC BY CHARLIE CHAPLIN
役者、監督として成功をおさめたチャップリンのもうひとつの夢はヴァイオリン、チェロのソリストになることでした。 左利きのチャップリンは映画界で成功をおさめることと並行し、左利き用に作り直したヴァイオリンやチェロを長年練習していましたが、プロとして成功するには至りませんでした。 しかし、作曲することは継続し、映画「独裁者」「伯爵夫人」「ニューヨークの王様」「ライムライト」などでその自作曲を披露しています。 今作は没後である1986年の企画で、チャップリンの未発表楽譜が見つかったことに端を発し、ドイツのチェリスト、トーマス•ベックマンと、同じくドイツのピアニスト、ヨハネス•セルノータの共演でチャップリンの自作曲が音源化されました。 発売当時はCDを買いましたが、たまたま330円でレコードを見かけたので購入。 チャップリンの多才ぶりを堪能できる一枚です。 https://youtu.be/UpcTr2hqv70
LP C 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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タオルケットは穏やかな ひとりでに / カネコアヤノ
カネコアヤノのアルバムをアコースティックでリアレンジした「ひとりでに」シリーズ。4作目で初のアナログ化です。 作品を重ねるごとにロック化してきているので、着飾らない本作も意義ある内容になってきています。 ただ、アナログ盤で聴く意味があるのかはやや疑問が残りますが、そう言いながら買ってしまってますね。 https://youtu.be/RjMypjT5qnQ
LP か 4000円 HMV 2023年3月犬がミケの一族
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Sæglópur / Sigur Rós
もう一枚、シガー•ロスのシングル。 アルバム「TAKK…」からのリカットで、アイスランド語を元に、バンドが独自で創作したホープランド語で歌詞が書かれています。 この独自の世界観に引き込まれた人が多くいたと思います。 https://youtu.be/TFHCWZh0_Co
12inch S 990円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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Hoppipolla / Sigur Rós
U2もレディオヘッドもビョークも聴いてきましたが、なぜかシガー•ロスはほぼ聴くことなく来てしまいました。 ロックファンの多くが知るこの名曲シングルが、ブックオフの箱の中、何気に入っていて、値段もお手頃だったので買ってみました。 この壮大な感じはいかにもアイスランド。唯一無二ですね。 後追いで集めたくなりました。 PVも傑作ですし、A面2曲の再現ライブも素晴らしいです。 PV https://youtu.be/mZTb8WxEW78 ライブ https://youtu.be/nlVA_e6WQhw
12inch S 990円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
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PRE BIRD / CHARLIE MINGUS
ミンガスの異色作「プレ•バード」550円でした。 名盤「MINGUS AH UM」の翌年に録音された作品で、タイトルにある「バード」はチャーリー•パーカーを指し、「チャーリー•パーカーを知る以前に自身が聴いていた音楽」というテーマで制作された作品です。 もはやスタンダードナンバーな「A列車で行こう」で始まるビッグバンド編成で、敬愛するデューク•エリントン曲も一曲演奏しますが、それ以外は全て自作曲で構成されており、女性ボーカルをフィーチャーした曲も織り交ぜ、バラエティーに富んだ内容になっています。 ちなみにニューヨークに移ってきたばかりのエリック•ドルフィーもここでサックスを吹いています。 https://youtu.be/IXxePStP0T0
LP C 550円 HMV 2023年3月犬がミケの一族