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龍馬へ/ むつ利之 作
坂本龍馬が主人公のマンガと言えば、『おーい!竜馬』をまずは思い浮かべる人が多いと思うのだが、コレもちょっと秀逸である。全7巻とあまり長くない話なので、龍馬好きな人にとっては、きっと読み始めたら一気読みすること間違いない。ただ、『おーい!竜馬』のリョーマよりアホづらなのがたまにキズ ^^; 歴史上の人物にまつわる物語だから、龍馬のことをよく知っている人は 「あぁ、あの話か」などと安心して読めると思う。まぁ、歴史上の人物の宿命で、最後はどうしても死んじゃうですが… ^^;
まんが 講談社漫画文庫 440円わびすけ
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アドルフに告ぐ/ 手塚治虫 作
初めて読んだ時、何故か 見てはいけないものを見てしまった様な、知ってはいけないものを知ってしまった様な罪悪感に似た気持ちに苛まれ、やり場のないその気持ちに飲み込まれそうになった記憶があります。 同氏の『ブラックジャック』を読んだ時も 似たような感覚になったのですが、これはその数十倍の威力がありました。私は昭和30年代の生まれなのですが、手塚治虫氏の作品を楽しく読んだ思い出は あまりありません。澱んだ垂れ込めた雲の下、晴れない気持ちでページを繰った記憶の方が圧倒的に多いですね。
まんが 秋田書店 600円わびすけ