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Omen / ディビッド セルツァー
オカルト映画の古典とも言えるこの作品の新しい映画が近日公開されるようだ。この映画を最初に観たのは1976年、私が高校1年の時だった。エクソシストより寝覚めが悪い禍々しさ。。。正義が勝てないもどかしさ。 表紙を開ければお墓でダミアン。。。 何もかもが怖くて、昼間じゃなければ 表紙をめくる気にもなれなかった。
小説 三笠書房 800円わびすけ
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アドルフに告ぐ/ 手塚治虫 作
初めて読んだ時、何故か 見てはいけないものを見てしまった様な、知ってはいけないものを知ってしまった様な罪悪感に似た気持ちに苛まれ、やり場のないその気持ちに飲み込まれそうになった記憶があります。 同氏の『ブラックジャック』を読んだ時も 似たような感覚になったのですが、これはその数十倍の威力がありました。私は昭和30年代の生まれなのですが、手塚治虫氏の作品を楽しく読んだ思い出は あまりありません。澱んだ垂れ込めた雲の下、晴れない気持ちでページを繰った記憶の方が圧倒的に多いですね。
まんが 秋田書店 600円わびすけ
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構想の死角/刑事コロンボ
刑事コロンボシリーズの第1巻はこの『構想の死角』である。日本の森村誠一氏の小説に『高層の死角』というのがあるが、全くの別物である。この話が有名なのは、TVドラマとしての『構想の死角』の監督兼ディレクターがスティーブン・スピルバーグだからだと思う。初公開は1971年だ。そう、『ジョーズ』のはるか以前のことである。だからこそ貴重な作品だと思うのは 私だけじゃないと思う。
推理小説 サラブレッドブックス 470円わびすけ