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シームルグ (メソポタミア神話)
シームルグは、イラン神話に登場する神秘的な鳥。頭は犬、脚は獅子、体と翼が鷲で尾は孔雀という。あらゆる植物の種子を地上にもたらし、子供や英雄の守護をするとも。鳥の王とされ、その姿は象を掴めるほど巨大で、五彩七色にゆらめく尻尾、猛禽類に似た嘴、冠羽には煌めき、体には猫のように出し入れできるライオン爪を持つ。また、孔雀の下半身を持つ犬のような姿とされたり、猛禽類そのもので描かれる事も。ササン朝以後の美術で吉祥の象徴として王侯貴族の衣や冠の装飾に用いられていました。シームルグの伝承は、ペルシア(現在のイラン)やカシミール(現在のインド北部)で知られています。ペルシアの北部にあるアルブルズ山に住むとされており、その羽毛は美しいだけでなく治癒する力を持つとされています。