はじめに

初版 2022/09/09 11:22

改訂 2022/09/13 10:16

CM大辞典五つの草創期

其の1 CMがくれた「モノ」
私がまだ小学生の頃よく真夜中に目覚める事があった。当時はラジオもなく カセットデッキはあった物の自分用のテープが何もなく3時ごろ目覚めると6時近くまで天井のみを いつも見ていた。なにもしないで3時間を過ごすというのは非常に苦痛だった。 その苦痛を紛らわす為に考えたのはテレビ番組を取ってその時間をしのぐと言う物だった。 30分番組のウルトラセブンを取って聞いていたのだが3時間ともなると60分テープの場合同じテープを 3回リピートする事になり途中で飽きてしまった。そしてそれを打開すべく考え出したのは 「CMを録る事」だった。テレビ番組では3時間しのぐのに 2種類のものを3回聞かなくてはならない。ところがCMは100種類近くある為バリエーションが 広がり飽きる事もないのでは…との考えはまさに的中!3時間の苦痛の時間が楽しく 過ごせるようになった。そこから私のCM収集は始まった。時に小学4年生の事であった。

其の2 苦難の道
しかし、幸先よくは進まない。なぜなら当時CMは一般の人々からは 宣伝は邪魔者そんな物を集めるなんて聞いた事もないし 無駄な事と言う扱いを受けていた為、家の人間からは怒りの対象とされていた。 「そんな無駄な事を!」「そんなモノなんになるんだ!」と散々な迫害を受けていた。 特に普段は温和な祖父がことCMの事となると 大魔人のように攻めたてた。そんな中にあってもずいぶんとたくさんのCMを集めた が、またずいぶん多くのCMも消されてしまった。 今となってはもう2度と聞く事が出来ない作品ばかりで非常に残念な結果となった。

其の3 第1作CM特別集の発表
昭和55年9月9日始めての自作CM編集テープが完成。その後も作りつづけ 4本で終了、しかしなから友人を始めとして批評は散々な結果に「よく恥ずかしくないなぁ~」 「暇なやつ」など散々な結果だったが一応やれる所までやれた為14歳の時に1度CMから完全撤退。 そしてそれから3年後に時代の記録として年に一本のビデオテープをCMテープとして残す。 しかしながら90年に入り仕事の関係で忙しくなりCM収集は完全停止、復活はナレーションの勉強に 集中し始めた96年より再開、知らない内にCMが世間から徐々に認められるようになりつつあった。

其の4 パソコンとの出遭いと編纂
最初はパソコンなんか買う気もなかった。原稿を書くならワープロで十分だし ゲームは専用ゲーム機の方がいい、なんて思っていた私を動かしたのはインターネットで白黒のCMが見られる。 と言うだけの物だった。しかしながら古いCMを見られたのはほんのわずかで後は最近のCMや アイドルのCMで古いCMといっても5年も経ったものは皆無に等しい状態だった。「自分で作るしかないか…。」 と考えたもののパソコンを買ったばかりではどれをどうすれば……。そこでインターネットを使っていろいろと 見て回りそこで見つけたのがアイドルCMマニアのページ。ホームページも 非常に綺麗にまとまっていて、チャットルームもある。そこで暫く御厄介になっていくといろいろな方法があることを知った。 パーソナルウェブサーバー、拡張子、html文章の作成法等など、しかしもっとも大きな発見は「圧縮」と言う方法 がある事を知ったことだ。今までだと30MB以上あったものが1MB以下に、しかもリアルプレイヤーは情報記入欄が ある為ファイルのみになってもすべての情報を把握できる。そして平成10年12月試験的にHPを開設、そしていろいろと 思考錯誤の末、平成11年4月にCM大辞典製作開始、構想20年の夢が今実現に向かって動き出した。

まんねんCM大辞典の18年後

其の5 第一巻の製作が終わって・・・。
製作が終わった1999年、もう20世紀も終わりと言うころ、やっとパソコンが普及し始め多くの人が パソコンを持つようになった。全盛のOSはウインドウズ98だった。 でき上がったにもかかわらず不満だけが大きく残った。そして1年経たずに新企画を考えた。 それが20世紀の名CM2001だった。これだったら絶対満足いくものができる。そう絶対の確信を持って 製作の企画を始めた。当時は絶対に満足できるものができると思っていたが、まだまだ苦難が続くのであった。

其の6 またもや苦難の道
まずフォーマットを考えた。リアルメディアよりも綺麗で簡単な操作で見ることが出来る方法。 ファイルにmpegを導入することで、カーソルをのせるだけで再生できる また、画質も悪くない。CMの選択基準も決まった。同じ志を持つものの協力を得ることもできた。 よし、このまま突き進むぞと思ったが、世の中そんなに思い通りには行かないのが世の常(笑) 2001本と言う種類が、少ないようで多く、また多いようで少ない。まんねんCM博物館の二の徹を踏むことになる 「まとめる」と言う作業に失敗してしまったのだ。 結局20世紀の名CM2001は1巻400本程度をまとめてチームは解散。またもや頓挫してしまった。 切手のアルバムと同様に2回目の挫折をもって2005年7月に終了を迎えた。

其の7 完全なる挫折へ
その後も時々暇を見ては続編の製作を試みる。しかし、パソコンのアップグレードに伴う環境の変化や ビデオキャプチャーカードの故障、変更の繰り返し、またビデオテープの劣化によるデータの消失。またビデオテープの 持ち逃げをされたりで完全に企画を停止してしまう。また当時の業務の多忙化、私生活の余裕のなさなどいろいろな要因を持って 製作の完全停止。昔のCMの入手も断念してCMからは完全撤退の状態になった。とくに大きく響いたのはビデオテープの持ち逃げだった。 いわゆる借りパクされたのだ。CMコレクターにとってビデオテープの借りパクほどダメージなるものはない。 今だったらDVDにコピーして渡すのだが、当時はマスターを貸してくれと言われ、それがそのまま帰ってこないビデオが 50本以上にもおよびそれが完全に大きなダメージになってしまったのだ。

其の8 新たなる構想へ
それからさらに10年。インターネットは普通のものとなり、またインターネットで動画がたくさん見られるようになった。 特に目を見張ったのはYOU TUBEだった。えっ?どうして・・・と思うほど古いCMがたくさんアップされていることだった。 しかも、借りパクされたCMや当時見ていて、撮り逃したCMもある。失ったビデオもあきらめはつかないが、それ以上のものもたくさんある。無我夢中で集めまくった。もう興奮が止まらなかった。とにかく何もない一日は24時間見っぱなしのときもあった。 また、他の人も良いものがある。そうだよ、これで良いんだよ。誰の意見を取り入れる必要もなく、気兼ねもなく 自分の好きなものだけ集めれば良いんだよ。そう思ったとき20世紀の名CM2001ではなく、まんねんCM大辞典を見返してみて 本当の弱点を見つけた。権威、名作・・・。関係ないよ。自分なんだよ。それに気がつきまんねんCM大辞典の2巻作成に踏み切った。 今度こそ間違いなく、本物のまんねんCM大辞典ができあがると思うので楽しんでみていただけたらとおもいます。CMを集め始めた頃。 我が家は新築で、10歳だった。今は結婚もして父が亡くなった年齢をも過ぎた。 今の場所で3回目の家の立替えも終わった。78年にカセットテープで録音し始め、80年には我が家で初のビデオデッキが来た。その頃から良く録りためたなぁというビデオテープが約400本以上。その中から印象に残っているCMだけを選んでここに載せたいと思います。

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mannen

過去のコレクションを公開してみました。ブンダーカマーに近いかなぁ(笑)

某チョコは2015年ぐらいでやめました。40年以上集めていましたが・・・。
デザインの適当さと商品の売りかたの適当さで嫌気が差しました。

切手も40年以上あつめています。まぁ、抜けてた時代も結構ありますが
まだ続けています。切手も最近のものはあまりよくないです。

日本のTVCMも集めています。こちらはダイアリーが主体になると思います。

すべての展示品のレア度はすべて1です。
わたしは手に入れているのと、感じ方は人それぞれなので(笑)

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