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Malachite マラカイト(2)
マラカイト(1)参照
Cu2(OH)2(CO3) 孔雀石 京都府船井郡園部町 船岡鉱山 3.5~4誌稀京兵
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Azurite アズライト(2)
アズライト(1)参照
Cu3(OH)2(CO3)2 新潟県三川村 三川鉱山 3.5~4 単斜晶形誌稀京兵
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Chrysocolla クリソコラ(2)
クリソコラ(1)参照 この標本の産出地はチリのアタカマ州コピアポで、2010年に33人が生き埋めになった落盤事故のサンホセ鉱山と同じ地域にある鉱山である。
Cu2H2Si2O5(OH)4•nH2O 珪孔雀石 chile 2~4誌稀京兵
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Linarite リナライト(2)
リナライト(1)参照
PbCu(SO4)(OH)2 青鉛鉱 兵庫県朝来郡 新井鉱山 2.5誌稀京兵
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Brochantite ブロシャンタイト(1)
ブロシャン銅鉱は孔雀石と違い、塩酸で発泡しない。
Cu4SO4(OH)6 ブロシャン銅鉱 兵庫県川西市 国崎鉱山 3.5~4誌稀京兵
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Gypsum ジプサム(2)
石膏でできた砂漠の薔薇
砂漠の薔薇 CaSO4•2H2O 石膏 不明誌稀京兵
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Laumontite ローモンタイト(1)
角柱状で先端が斜めに切れた形の結晶をして、白濁しているものが多い。 標本として分離したものは次第に白濁の程度が強まり、粉末に分解してしまう。 そのため、標本は水中保存する事が望ましい。
Ca4(Al8Si16O48)•14~16H2O 濁沸石 北海道新得町 屈足湖 3~4誌稀京兵
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Hedenbergite ヘデンバージャイト(1)
鉄の代わりにマグネシウムが含まれると透輝石になり、マグネシウムの代わりにマンガンが含まれるとヨハンセン輝石と呼ばれる。 透輝石と共に石灰質の変成岩に多く見られ、石灰岩の交代によって形成された鉱床によく見られる。 暗緑色、かっしょく、黒褐色などでほとんど不透明である。 透輝石と違い、薄板状の結晶や先端の尖った結晶になる事は少なく、柱状で先端が平たいものが多い。 透輝石より重く、磁性がある。 単結晶も出るが、塊状集合体が多い。 スウェーデンの化学者 Hedenbergにちなんで名付けられた。
Ca(Fe,Mg)Si2O6 灰鉄輝石 京都府福知山市 梅谷鉱山 6誌稀京兵
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Adularia アデュラリア(1)
長石は鉱物中もっとも分布が広く、地殻の重量の50%を占める。 長石は20種類を超える鉱物グループで、特殊な元素を含むものを除くと、2つのサブ・グループに分けられる。 その一つにはカリウムを主成分とするカリ長石で、正長石、微斜長石、サニジンの3種の鉱物があり、氷長石は低温で生成した菱形の正長石の亜種である。 氷長石はSt.Gothard地域のアデュラー山に由来している。 数cmから10cmを超える白色の結晶で、透明感を持つ。 時に表面が緑泥岩に覆われて暗緑色になる事もある。
(K,Na)(Al,Si)4O8 氷長石 北海道恵庭市金山沢 光竜鉱山 6誌稀京兵
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Diopside ダイオプサイド(1)
無色透明、黄緑色、緑色などで、透明感がある。 板状ないし柱状の結晶をする事もあるが、塊状の場合が多い。 少量のクロムを含むものは濃緑色で、宝石用にカットされる事がある。
Ca(Mg,Fe)Si2O6 透輝石 岐阜県武儀郡洞戸村 洞戸鉱山 5.5~6.5誌稀京兵
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Tiger's eye タイガーズアイ(1)
リーベック閃石の繊維状鉱石クロシドライトに石英が染み込んで硬化した珪酸塩鉱物である。 主成分はせきえいで、ガラス光沢を持つ。 石英化したクロシドライトの繊維組織が幾重にも平行に走っているため、研磨することにより光の反射に差が生じ、光の筋が生み出される。 この光の効果を「シャトヤンシー効果」と言う。
Na2(Fe,Mg)3Fe2Si8O22(OH)2 虎目石 不明 5~5.5誌稀京兵
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Annabergite アナバーガイト(1)
砒素(As)を主成分とする鉱物。コバルト華とニッケル華はコバルトがニッケルに置き換わっただけである。 しかし色彩は全く異なる。 どちらも結晶は小さく、最大でも1cm程度しかなく、硬度も小さいために宝石にはならない。 コバルト鉱山とニッケル鉱山の上層部分の風化された部分で生成するため、鉱山探査の指標となる鉱物である。 ニッケル華は発見場所の地名に由来する。 現在は「アンナベルク石」とも呼ばれるようになってきている。
Ni3(AsO4)2•8H2O ニッケル華、アンナベルク石 Lavrion, Greece 1.5~2.5誌稀京兵
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Erythrite エリスライト(1)
藍鉄鉱グループの鉱物。 コバルトをニッケルで置き換えたニッケル華と連続的な固溶体になる。 コバルトとニッケルを含む鉱床の酸化帯に産出する二次鉱物である。 英名はギリシャ語で赤を意味する「Erythros」から1832年に命名された。 単斜晶系に属し、皮膜条結晶も多いが、透明〜半透明の板柱状結晶で色はワインレッド。
Co3(AsO4)2•8H2O コバルト華 Bou Azzer, Morocco 1.5~2.5誌稀京兵
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Orpiment オーピメント(1)
中国では鶏冠石を「雄黄(ゆうおう)」とし、オーピメントを「雌黄(しおう)」とした。 両方ともに砒素と硫黄の化合物であり、同じ産地に出ることが多い。 日本では、明治時代に啓蒙家が「Realgar」を鶏冠石としたのは良いが、「 Orpiment」を誤って雄黄にしてしまった。 その後、石黄の名を使うようになった。 「 Orpiment」は「Auripigment(金色の顔料)」からきたものである。 オーピメントは黄色、透明ないし半透明で、1方向に完全な劈開があり、薄く雲母のように剥がれ、柔らかく、曲がることもできるが結晶は稀である。 新鮮な劈開片は黄金色をしているが、次第に表面が曇って透明感が失われる。 黒い紙で遮光及び密閉して保存すれば効果はあるが、長期間の保存は難しい。
As2S3 石黄 Getchell Mine, Nevada, U.S.A. 1.5~2誌稀京兵
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Malachite マラカイト(1)
マラカイトは銅の二次鉱物としてできる。 銅製品の緑青も似た成分で、風化のプロセスが天然に生じたものがマラカイトである。 銅鉱床の上部にできるので、日本やウラル地方では既に取り尽くされ、現在産出するのはザイールぐらいしかない。 普通は塊状だが、かの標本のように針状になることもある。 マラカイトは緑色の顔料として太古から使用されており、クレオパトラがアイシャドーに使ったマラカイトはキプロス産であったと言う話が残っている。 英名はアオイ科の植物「Mallow」が語源で、緑色が似ていることによる。 日本名は孔雀の羽根の模様に因む。
Cu2(OH)2(CO3) 孔雀石 Shaba,Congo 3.5~4誌稀京兵