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ブレンデル&アバド/シューマンピアノ協奏曲
ブレンデルがアバドのサポートを得てスケール大きく奏でる巨匠風の名演。熱いロマンの感情を感動的に歌い上げた両曲の決定盤です。1980年度のレコード・アカデミー賞受賞盤。 【収録情報】 ● シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54 ● ウェーバー:コンツェルトシュトゥック ヘ短調 op.79 アルフレート・ブレンデル(ピアノ) ロンドン交響楽団 クラウディオ・アバド(指揮) 録音時期:1979年6月 録音場所:ロンドン 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
PHILIPS平碆 善幸
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シューマン/交響曲全集
両者の力が見事に合致した名演。シューマン演奏の永遠の定盤。 ベートーヴェンの交響曲全曲と並ぶ、ハイティンク&コンセルトヘボウ管の重要な演奏のひとつ。既に様々な交響曲全曲録音を終えている両者による"円熟した"シューマン演奏として、未だに多くのファンに支持されている名演です。 1970年代終わりから'80年代にかけてのハイティンクは、再録音であるブルックナーの交響曲第7-9番(PROC1230)を始めとしたスケールのより大きい表現や振幅が主体となりつつあり、まさに両者の完成形といって良い演奏が数々生まれている状況でした。その中で録音が進められたシューマンでもその表現力は健在であり、後にBPOやVPOと再録音を行わなかったことからも、この演奏にハイティンクのシューマン演奏の集大成を見ることができます。 録音の良さも含め、コンセルトヘボウ管との共演による永遠の定盤と言えるでしょう。
PHILIPS平碆 善幸
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シェリングのブラームヴァイオリン協奏曲ニ長調
この曲を力を持ったヴァイオリニストが管弦楽とあるときは渡り合い、ある時は寄り添い美しいハーモニーを築き合うような良い演奏を聴けた時には、ブラームスの音楽のだいご味を心から味わえて幸せな気持ちになります。 この曲にはブラームスのハンガリー趣味が強く表れているので、あまりカッチリと真面目に演奏されても面白く有りません。その辺りはブラームス自身も述べていたそうです。高い演奏技巧を駆使して、尚且つジプシーの情熱や奔放さが出るような演奏がこの曲の名演奏の条件だと思います。
PHILIPS平碆 善幸
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ジョン、ルイスのバッハ、プレリュードとフーガ
ジャズピアニストによるバッハ演奏というだけで敬遠してしまう人もいるかもしれないが、このジョン・ルイスの演奏は、見事です。 冒頭の1曲目は、まさにクラシック奏者の演奏です。そこから自然と流れるようにインプロビゼーションしていくところは聴いていて気持ちがいい。 フーガの部分は各声部をギター、ベース、ヴァイオリン、ビオラなどが担当している。 そのフーガの6曲目と10曲目で即効演奏されるジョン・ルイスのピアノが素晴らしく、もっともっと続いてほしいと思うくらい胸に響いてきます。
PHILIPS平碆 善幸
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ブレンデルのバッハ、イタリア協奏曲
「イタリア協奏曲」が好きで、収録されているCDを何枚も持っている、 このアルバムの冒頭に収められているブレンデルの演奏では、テンポが速いとか遅いとか、 タッチがどうこうなどということは、問題ではなく、そこにすでに、あまりにも厳然と、 手で触れるほどの確かさで、バッハの豊かな音楽が鳴り響いている。 あとはただその響きに耳を奪われ、時が過ぎていくのに、身をまかす。 これは音楽好きにとって至上の時間であり、経験。 心を込めて弾いているとか、バッハ理解がどうとか、そういうことを言う気もなくなる。 今まで聴いたバッハ・アルバムの中でも、最上位に来る演奏であり、 今まで聴いたブレンデル・アルバムの中でも、最高ランクに置きたい1枚。
PHILIPS平碆 善幸