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クインシージョーンズ リフレクション18
デューク・エリントンやルイ・アームストロングが、黒人音楽への1930年代から1940年代における最大の影響力とすれば、クインシーは1970年代以降最も大きな影響を与えた音楽家だった。 上記に上げたほかにも、スタンダードとなったFrank Sinatraが歌った“フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン”のイカシタ編曲、マイケル・ジャクソンの再工作、“スリラー”など、「時代」を刻んだ作品を残している。いまや、デューク、マイルス亡き後、黒人音楽最高の頭脳であり、最高のクリエイターこそが、クンシー・ジョーンズだ。
Mercury平碆 善幸
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ベイズンストリートのブラウン&ローチ
2管クインテットはジャズではごく普通の編成だから作品は無数にあるわけだが、その中でもほとんど頂点に位置するのではないかと思うくらいに完成度の高い、かっちりとした演奏だ。 音数を多く詰め込んでしかも明確流麗なブラウニーtpの演奏・展開が素晴らしい。ソニー・ロリンズtsもブラウニーとの相性がぴったりで、ブラウニーに引きずられたのか音数を多くした、いつものロリンズとはちょっと違った演奏スタイルで、それがまたいい(録音時、ロリンズ26歳)。 しかし最高なのはマックス・ローチdrだろう。多彩で変化に富み、加えてタメも切れもあるソロは端正さをも兼ね備えていて文句なし。ハードバップの教科書になりそうな演奏。特に「慕情」のソロは格別にカッコよくて、何十分でも聴いていたくなった。 エマーシー・レーベルでの最終録音(1956年1月、5月)というこの盤を聴いて、クリフォード・ブラウンはやはりブラウン=ローチ・クインテットに尽きると思った。
Mercury平碆 善幸