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傾いた道しるべ
傾いた道しるべ A2 鳥の背に A3 積木の部屋 A4 愛の孤独 A5 愛の詩を今あなたに A6 君の素顔 B1 シクラメンのかほり B2 淋しい時 B3 明日に架ける愛 B4 悲しみを知った時 B5 この胸に B6 どうしてこんなに悲しいの
キングレコード平碆 善幸
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ラヴェル ダフニスとクロエ
反対に冷徹、冷静、微視的です。「夜明け」はとても遅く太陽が昇りそうにありません。「全員の踊り」も熱くならず、スイスロマンドOの腕前も今なら学生オケレベルということでランキング上位入賞はまったく無理でしょう。ただオケの音色はクリュイタンス盤のパリ音楽院Oよりフランス的なほど素敵でラヴェルにぴったり。葦笛のようなオーボエなど感涙ものです。趣味の問題ではありますが、アンセルメの「クープランの墓」は最も好きなもののひとつでもあるように、演奏芸術はうまいへたでは計れないものということを知らしめる不思議な演奏です。
キングレコード平碆 善幸
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クリフォードブラウン/マックスローチ.インコンサート
1954年のクリフォード+ローチの名演を真空パックしたようなライブ盤。 ジャズというのは楽器を使う音楽表現のひとつだが、楽器を使うミュージシャンは、技術の問題や 個性などから、それぞれが独特な演奏者となっていく。ただ、中には、楽器そのものの可能性と 一体化するような人が出てくる。クリフォード・ブラウンはそういう演奏家。トランペットで、 何ができるか。その中心部分の領域にすっぽりと収まり、そこを満たしている。 このアルバムには、彼が1952年にレコード・デビューし、アート・ブレイキーらと「バードランドの夜」 のセッションに参加し、1954年に西海岸でマックス・ローチと出会い、バンド結成という流れの中で、 初期のユニット(4月)と、レギュラー化するクインテット(8月)での演奏が、4曲ずつ収められている。 4月ユニットでも、クリフォードの演奏は完璧で、輝かしくも安定し、流麗でスイングする。こうした 演奏を聴いたら、ドラッグ中毒に陥っていたマイルスもやる気を出す。クリフォードは事故で早逝して しまうが、マイルスを正気に戻しただけでも、ジャズへの貢献は大きい。 ビバップ後の音楽的発展をマイルスは1951年にアルバム『Dig』で示したが、その後、低迷していた ところへ、ローチとクリフォードが、目も醒めるような音楽的達成を示しだした。そのジャズ史的記録が、 このアルバムの8曲。 クリフォードはスタジオ録音盤だと完璧すぎて面白みに欠ける嫌いがあるが、このライブ盤では、 演奏は完璧にコントロールされながら、天馬空をゆくような自由な開放感にひたりつつ疾走する。 CDの頭からそのまま流して、何度でも聴ける名盤。
キングレコード平碆 善幸