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「プラトーン」1986年アメリカ映画 オリヴァー・ストーン監督
「プラトーン」1986年アメリカ🇺🇸映画 オリヴァー・ストーン監督 オライオン映画・松竹発行400円 日本版劇場予告編 https://youtu.be/loylE02tzZQ?si=YlI8ucOSFGs0svyN 封切り時に劇場で観て以来36年振りの鑑賞でした。オリヴァー・ストーン監督が自らの従軍経験を注ぎ込んで製作したベトナム戦争映画です。アカデミー賞作品賞など4部門受賞など高く評価された作品でした。 フィリピンのジャングルで「実弾が飛んで来ない事を除けばベトナム最前線と同等」の過酷な野外訓練の上に撮影された事もあり、冒頭からリアル感が一杯でこちらも緊張しながら観ることになります。チャーリー・シーンやウィレム・デフォーなど若いスターも熱演(ジョニー・デップは気付きませんでしたが)し、今回も一気に観てしまいました。定期的に繰り返し観たい戦争映画の傑作だと思います。 パンフレットには作家の立松和平が寄稿してます。
戦争映画 松竹久保田 靖史
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「ブレードランナー」1982年アメリカ映画
「ブレードランナー」1982年アメリカ🇺🇸香港合作映画 リドリー・スコット監督 予告編 https://youtu.be/eogpIG53Cis 80年代のSF界の一大ブームとなった「サイバーパンク」の代表作。新宿歌舞伎町と香港をモデルに描かれた近未来(2019年)のロサンゼルスが舞台。その細かいディテイルを味わうだけでもこの映画を観る価値はあります。この映画を観ると必ずテリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」も観たくなります。 今回久しぶりに再見しましたが、人造人間も感情を持ち命を惜しむ気持ちや、恋愛感情を持つ部分など興味深かったです。ハリソン・フォードと人造人間のラブシーンは見ものです。 このパンフレットは1992年の「ディレクターズカット」公開時の物。滝本誠、渡辺祥子といった執筆陣です。松竹発行500円。
松竹 500円久保田 靖史
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「硫黄島からの手紙」2006年アメリカ映画
「硫黄島からの手紙」2006年アメリカ🇺🇸映画 クリント・イーストウッド監督 予告編 https://youtu.be/0x54bOTdJA0 名匠クリント・イーストウッド監督による、完全なアメリカ映画でありながら、セリフはほとんどが日本語と云う映画。日米の1945年硫黄島の戦いを日本側の視点で描いた作品です。 無駄な玉砕行為、理不尽な部下に対する体罰を禁じた渡辺謙演じる栗林陸軍中将。ロサンゼルス五輪の馬術金メダリストで、怪我をした米兵の救護を行い、敵味方も命の大切さは同じ事を説く伊原剛志演ずる西陸軍中佐。この2人はアメリカでの生活歴もあり、旧弊からの日本軍人像を打破した、かなり進歩的な人物として描かれます。 一方上官から強制されて、「天皇陛下万歳」と叫びながら自決していく兵士たち。日常行われていた私的制裁。不条理な憲兵の市民迫害などあの時代の日本の負の部分も盛り込まれています。 私はこの映画を観たのは2回目ですが、この栗林と西を初めとした、多くの有能な人材を先の戦争で失ってしまった事を毎度惜しく思います。やはり「生きてこそ」なのです。
松竹 700円久保田 靖史
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「人生の特等席」2012年アメリカ映画
「人生の特等席」2012年アメリカ🇺🇸映画 ロバート・ロレンツ監督 予告編 https://youtu.be/AcjC1Vca0PU クリント・イーストウッドが1993年以来の他監督映画に出演した作品です。 アトランタ・ブレーブスのスカウトマンとして生きてきた男(演:クリント・イーストウッド)。加齢のため視力が衰え引退を意識し始めた所に、ひとり娘(演:エイミー・アダムス)が最後のスカウトの旅を手伝う事になるというストーリーです。 まずはこの映画、まるでイーストウッドが監督していると錯覚してしまう程、見事に彼の作品になっています。 そしてラストが少し強引なくらいハッピーエンドなのが、私には好ましく思えました。この邦題「人生の特等席」はダメです。原題の「Trouble with the Curve」が映画の本質を突いてます。ネタバレになりますので、詳細は述べませんが。 映画封切公開時に買ったパンフレットは松竹発行の700円。昨年亡くなった崔洋一監督インタビュー、イーストウッドのフィルモグラフィ付きという充実した内容です。
松竹 700円 2012年久保田 靖史