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Kettneraspis aracana
レオナスピスとしても出回っていますが、尾部の中央4本の棘のうち、中央の2本が短いケトネラスピスの特徴を持ちます。 Catavi Formationはアンデス山脈に露出したシルル紀末期からデボン紀始めの地層のようですが、購入元や他の標本に倣ってシルル紀としました。 ボリビア産としては珍しいシルル紀の標本でしたが、最近まとまって標本が採取されるようになったのか比較的入手しやすい種となっており、これからボリビアの代表種となっていくのか個人的に注目しています。 #三葉虫 #Trilobite #化石
Lower Silurian #68 Bolivia Catavi Formationxiu_trilobite
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Odontopleura (Sinespinaspis) markhami
採取地はシドニーから西に約300kmの距離にあるコットンヒル採石場(Cotton Hill Quarry)です。 Cotton formationより産出する三葉虫の圧倒的多数(99%)はこの種とされ、多くの部分化石が採取できるようですが、遊離頬まで揃った標本は貴重です。 小さいので目立ちませんが、実はなかなかのブツブツ三葉虫で、側葉の二列の突起の他にも尾板や頭部にも無数の顆粒が観察できます。 オフホワイトと黄色の母岩が特徴的な非常に綺麗な三葉虫標本です。 #三葉虫 #trilobite #化石
Lower Silurian #43 Australia Cotton Formationxiu_trilobite
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Ceratocephala sp.
チェコで採集されたシルル紀後期のケラトセファラです。 一見、キファスピスのデビルホーンのように棘は前方に向かって伸びているのかと思ってしまったのですが、実際には後方に伸びた棘(Occipital spines)です。頬棘(Genal spine)も左側だけ観察できますが、いずれの棘も細く真っ直ぐでケラトセファラの特徴が表れています。 ツールと技術があれば、全身とは言わずとも頭部全体くらいは出てきそうですが、母岩はかなり硬く素人には手出しできない感じです。 同じくPozary fm.から産出するケラトセファラにCeratocephala rhabdophora (Hawle & Corda, 1847) と言う種があり見た目も似通っていますが、情報も限られておりあまり自信はありません。 #三葉虫 #Trilobite #化石
Upper Silurian #45 Czech Republic Pozary Formationxiu_trilobite
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Gondwanaspis mrirtensis
ゴンドワナスピスはデボン紀に発生したオドントプルーラ目の中では新しい種です。この種はコネプルシア、レオナスピス、ケトネラスピスといった親類が滅んだ後も生き残り続け、デボン紀最末期の大量絶滅(Kellwasser Events)まで命を繋ぎました。 オドントプルーラ的特徴も持ちながら、ゴツゴツした体表や横向きについた眼など他と一線を画す異質な姿をしていますが、ゴンドワナスピスはウーパールーパーと同じ幼体成熟の例であり、幼生時の外見的特徴を強く残したまま成体となっていたようで、この説明は納得するものがあります。 また学名はかつて存在したゴンドワナ大陸に由来します。私にとってラテン語の学名というのは、具体的なイメージとリンクさせるのが難しいものなのですが、この名前は分かりやすくも格好良く、この三葉虫にぴったりだなといつも思うのです。 #三葉虫 #Trilobite #化石
Middle Devonian #41 Morocco -xiu_trilobite