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バイオディバーシティ・シリーズ6 節足動物の多様性と系統
現生の全動物の85%以上を占めるとされる節足動物は、現代においても最も多様性に満ち繁栄している動物と言って良いでしょう。三葉虫類の様に絶滅してしまった仲間から現生の主な系統である鋏角類、甲殻類、単肢類など分類に関する基礎的な解説がされています。現代において分子系統学的手法により、多くが確定してきていますが、これらの分類は幾多の改変を繰り返している事が分かります。三葉虫綱にていては、鈴木 雄太郎氏が執筆しており、初期の類縁関係やアグノスタス類の帰属などについても言及しています。 三葉虫類の分類について、文章中では特定の考え方を支持するのではなく、その分類の歴史やそこに至った経緯などを解説しています。
石川 良輔ほか バイオディバーシティ・シリーズ6 節足動物の多様性と系統 978-4-7853-5829-7 JapaneseTrilobites
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島根県立三瓶自然館 企画展解説書2008年夏 化石でたどる生命の歴史
島根県立三瓶自然館の2008年夏の企画展の図録です。この博物館は三瓶山の中腹にあり、車でしか行けないのですが山道を結構走る必要があり、都市部からだと到達難易度が高い気がします。三瓶山に登山する時もこの博物館の駐車場を利用して往復した記憶があります。生命の歴史という壮大なテーマの為、世界各地のあらゆる時代や種類の化石が集まり、多くは徳島県立博物館や天草市立御所浦白亜紀資料館など西日本の博物館の所有標本が集まりました。三葉虫に関しては、15点程が姫路市科学館より提供されています。一般種が中心でモロッコの棘々種など一般に目を引く種類が選定されていました。
入月 敏明ほか13名 島根県立三瓶自然館 企画展解説書2008年夏 化石でたどる生命の歴史 1883-1222 JapaneseTrilobites
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Early Cambrian Malong Fauna and Guanshan Fauna from Eastern Yunnan,China(云南东部早寒武世马龙动物群和关山动物群)
世界的に有名な澄江動物群に関しては、現地を中心に数々の書籍が発行されていますが、後に続く同系統の動物群に関しては、まだ十分な書籍が発行されていません。そんな中、現地の発行で馬龍動物群と関山動物群の図鑑的な書籍だと思います。意味が理解できるようで中国語(簡易体)の壁があって理解が難しいのは確かなのですが、謎めいた動物群の理解を紐解くには貴重な資料であります。
Luo Huilin,Li Youg,Hu Shixue,Fu Xiaoping,Hou Shuguang,Liu Xingyao,Chen Liangzhong,Li Fengjun,Pang Jiyuan and Liu Qi Early Cambrian Malong Fauna and Guanshan Fauna from Eastern Yunnan,China(云南东部早寒武世马龙动物群和关山动物群) 978-7-5416-2957-0 ChineseTrilobites