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Special Papers in Palaeontology No,70:Trilobites and their relatives
2001年にオックスフォードで開催された「第3回三葉虫とその近縁」という国際会議の抄録にあたる書籍です。近年だと2019年に第6回が開催されているようですが、定例的に世界の三葉虫研究者が集まって、最新の学説を報告しているようであります。内容は本当に様々な研究結果が挙げられており、個人的に気になったのは三葉虫の発生から成長の過程、ファコプスの光学的見知によるレンズ構造などです。様々な新たな学説が後の標準的な見解となっていく事が、古生物学発展の重要な要素になるんだと感じます。
Philip D. Lane,Derek J. Siveter, Richard A. Fortey Special Papers in Palaeontology No,70:Trilobites and their relatives 0-901702-81-1 0038-6804Trilobites
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Predator-Prey Interactions in the Fossil Record
化石に残された痕跡から食物連鎖に関する研究を纏めた書籍です。三葉虫以外も含み古生物の捕食者と被食者の関係を科学的に探っています。1章のTaxonomic Review of the Fossil Record of Predation(捕食された化石の分類)の中に「Trilobites in Paleozoic Predator-Prey Systems,and Their Role in Reorganization of Early Paleozoic Ecosystems」(古生代の捕食者-被食者の関係における三葉虫の立場、及び初期の古生代生態系の再編成における三葉虫の役割)という項目に三葉虫の記載があります。カンブリア紀の三葉虫のBite markは、左と右のどちらの割合が多いのか(圧倒的に右側)とか、捕食していたのはどの生物なのかなど、コレクターなら聞いたことがある内容も記載されています。
Patricia H. Kelley,Michal Kowalewski,Thor A. Hansen Predator-Prey Interactions in the Fossil Record 0-306-47489-1 EnglishTrilobites
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DISCOVERING THE MYSTERIOUS TRILOBITES
Thomas T. Johnson氏の三葉虫コレクションを図鑑にして解説した書籍です。北米だけでなく、世界各地の標本がカラーで目(Order)単位で纏められています。採取もクリーニングも手掛けるThomas T. Johnson氏だけあって、2000年台の標本としては、レベルの高い標本が多いです。特別に希少な種類や一般に目を引く棘々標本などは少なく、書籍もA6サイズと小さいので、ポケットガイド的な位置付けなのかもしれません。アンモナイトなど他のシリーズも発刊されています。この書籍も、Thomas T. Johnson氏の直筆サインが加えられています。
Thomas T. Johnson DISCOVERING THE MYSTERIOUS TRILOBITES 88-87026-37-8 EnglishTrilobites
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Palaeontographica Canadiana No. 21:Silicified Late Ordovician trilobites from the Mackenzie Mountains,Northwest Territories,Canada
カナダ、ノースウエスト準州(Northwest Territories)にあるマッケンジー山脈(Mackenzie Mountains)からのオルドビス紀からシルル紀の三葉虫の論文です。観光を含め、ノースウエスト準州に行くハードルは高そうですが、よくもこの様な僻地へ研究のためとはいえ訪問したのか驚きます。一通りこの書籍を見る限り、完全体も産出し無い様で、珪化した部分化石が産出する様です。また市場においても、この地の三葉虫など見た事が無く、出てきたとしても商品価値は低いでしょうから、論文だけの世界の三葉虫であります。
Brenda R. Hunda,Brian D.E. Chatterton,Rolf Ludvigsen Palaeontographica Canadiana No. 21:Silicified Late Ordovician trilobites from the Mackenzie Mountains,Northwest Territories,Canada 0-919216-84-6 0821-7556Trilobites
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The Cambrian Fossils of Chengjiang, China: The Flowering of Early Animal Life
この書籍のSecond Editionが2017年に発刊されています。現地の中国語で澄江動物群の書籍が多く発刊されていますが、中国語に馴染みが薄いと何となくでしか意味が分からないので、英語版の詳細な内容の書籍は貴重です。中に掲載されている写真もフルカラーで、この産地の最も知りたい軟体部の良質な標本が多くあり、更に重要な箇所は拡大写真にて掲載されています。写真だけでは分かり難い古生物の世界ですが、繊細なイラスト復元図も併記されていて、情報が豊富に載っています。
Hou Xian‐Guang, Richard J. Aldridge, Jan Bergström, David J. Siveter, Derek J. Siveter, Feng Xiang‐hong The Cambrian Fossils of Chengjiang, China: The Flowering of Early Animal Life 978-1-4051-6719-2 EnglishTrilobites
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バージェス頁岩 化石図譜
1994年に刊行された「The Fossils of the Burgess Shale」の和訳本です。Charles D.Walcott(1850-1927)により1909年に発見されたバージェス頁岩は、カンブリア紀の奇妙な生き物の化石が世界的に有名になりました。この図譜には、白黒ながら実物の化石写真と復元イラスト、詳細な解説が記されており、バージェスの化石を知る上で欠かせない図鑑です。三葉虫も軟体部の残るOlenoidesやNaraoiaといった三葉虫化石として最も有名な標本の写真を見る事が出来ます。
Derek E.G.Briggs,Douglas H.Eewin,Frederick J.Collier バージェス頁岩 化石図譜 4-254-16245-6 JapaneseTrilobites