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Elrathia kingi
三葉虫に関心が無い一般人でも三葉虫位は認識されているのでしょうが、三葉虫とはどんな姿?といって、思い浮かぶのが本種でないかと思います。それは教科書に載っていたり、博物館等のお土産で安価で入手できる唯一身近な三葉虫かもしれません。しかし、この種類、種名が混乱していてE.kingiiなのかE.kingiなのか情報が多すぎる事もあり特定できず、私もE.kingiiと思っていましたが、E.kingiが記載された名前と分かりました。大量に出回る本種ですが、多くは自在頬が欠損している標本が大部分です。完全体でも4cmを超える標本は意外に高価だったりします。この標本は右側葉に噛まれ痕(Bite Mark)が治癒した痕跡が残っています。この痕については、本当に噛まれたかを含め諸説ありますが、圧倒的に数が少ないのでコレクターの間ではプレミアがつきます。
Middle Cambrian Alokistocaridae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-3-2 WheelerTrilobites
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Harpes perradiatus
Harpesという種類は、古生物と言うよりは未来的なデザインだと思います。大きな鍔が後方にかけて緩やかにカーブを描いて流線形をとり、未来の乗り物みたいです。この鍔ですが、無数の細かい孔(貫通はしていない)がびっしりと並んでいます。この種類、モロッコ産でも一般的なHarpesですが、コレクターなら探していて分かると思いますが、状態の良い標本が本当に少ないです。この標本は、鍔の細かい孔が荒れずに残っていて、更に蛇腹状の細かい体節も真直ぐ伸びている奇跡的な保存状態で、見ていて惚れ惚れします。
Middle Devonian Harpetidae,Harpetioidea,Harpida TRI-7 -Trilobites
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Amecephalus laticaudum
特徴的な頭部を持ち、ひと目で他のAmecephalusと区別ができます。Amecephalusの中でも比較的大型になり、長い頬棘が尾部に細く伸び、均整の取れた美しい形態をしています。この種類を見ているとハルぺスHarpetida(目)は、この種類から進化したのでは?と思ってしまう特徴的な頭部をしていますが、近縁はむしろAulacopleurida(目)に移籍する考えとなっています。
Middle Cambrian Alokistocaridae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-455 Spence ShaleTrilobites