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Redlichia chinensis
これぞ、ザ・レドリキアという教科書的な標本で、本当に美しいです。私がこの標本を入手したのは1990年代でしたが、購入データを見返してみると今では考えられない安価で入手しています。近年は状態の良い標本を探すのは大変になりました。Redlichia chinensisという三葉虫は、かなり広い範囲で産出したものを指すケースが見られ、細かい所では産地が複数あり、実は産地情報が謎のケースが殆どであります。 (中国名/中华莱得利基虫)
Lower Cambrian Redlichiidae,Redlichioidea,Redlichiina,Redlichiida TRI-12 -Trilobites
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Redlichia mansuyi
澄江生物群に隠れて、一般には知名度が低い関山生物群(Guanshan Biota/關山生物群)ですが、ラーゲルシュテッテン(Lagerstatten/独)の産地として重要な位置付けにあります。澄江生物群より新しく、バージェス(Burgess Shale)より古い時代に当たり、カンブリア爆発(Cambrian Explosion)の過程を知る上でも重要です。三葉虫に関しては、比較的近い澄江生物群の種類と微妙に勢力範囲が異なり、興味深い所です。Redlichiaの仲間は、澄江生物群の方が優勢を占めている気がしますが、種類としては関山生物群の方が細分化されます。本標本は、メインの個体は、ほぼ全身が残り、注目すべきは右の触覚が残っています。また、他の同種の脱皮殻と思われるパーツが散乱しています。 (中国名/満蘇氏菜徳利基虫)
Middle Cambrian Redlichiidae,Redlichioidea,Redlichiina,Redlichiida TRI-536 WulongqingTrilobites
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Redlichia takooensis
カンブリア紀初期の地層として世界的に知名度のあるEmu Bay Shaleから産出する大型のレドリキアです。三葉虫を収集しているコレクターなら誰もが知る様な有名種ながら、豪州では化石は法律で保護されている事もあり、古いコレクションからしか入手する術はありませんので、実物の入手は難しい情勢です。大きい個体では20㎝を超える大型種ですが、大きな個体では背中からの1本の長い棘は化石では残ってきません。 【標本リンク】化石セブン https://www.kaseki7.com/items_fossil/tr/638.html
Lower Cambrian Redlichiidae,Redlichioidea,Redlichiina,Redlichiida TRI-672 Emu Bay ShaleTrilobites