-
Agerina quadrata
見た目はカンブリア紀の三葉虫に見えますが、オルドビス紀の産出であり、一緒に共産しているカリメネが証明しています。この標本でも最大級であり、小型で特徴の少ない種類ですが、状態の良い標本に巡り合うのが難しく、産出も多くはありません。この様な地味で小型の種類は、多量に生息してそうに思えますが、現実は希少種だった様です。この種の注目すべきは特殊な分類にあります。コリネキソクス目の中でもマイナーなレイオステギウム亜目に属します。ぱっと見、コリネキソクス目に属しているとは思えないです。
Lower Ordovician Leiostegiidae,Leiostegiina,Corynexochida TRI-187 Upper Fezouata ShaleTrilobites
-
Szechuanella granulata
ParaszechuanellaやAnnamitella liexiensisという属名の種類も同一の種類と考えます。見た目は特徴の無い平面的な種に見えますが、Leiostegiidae(超科)という数ある三葉虫の中で極めて特殊な分類に属します。Leiostegiidae(超科)の仲間は、カンブリア紀中期からオルドビス紀前期まで存続したグループで、IllaeninaやCorynexochinaが所属するCorynexochida(目)の属し、入手できる種類は中国産にほぼ限られると言って良いです。以前は安価で入手できる時代もありましたが、今は良質な標本を入手するのが極めて難しくなりました。 中国名:斑点四川蟲
Lower Ordovician Leiostegiidae,Leiostegiina,Corynexochida TRI-595 FenxiangTrilobites