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Elrathia kingi
三葉虫に関心が無い一般人でも三葉虫位は認識されているのでしょうが、三葉虫とはどんな姿?といって、思い浮かぶのが本種でないかと思います。それは教科書に載っていたり、博物館等のお土産で安価で入手できる唯一身近な三葉虫かもしれません。しかし、この種類、種名が混乱していてE.kingiiなのかE.kingiなのか情報が多すぎる事もあり特定できず、私もE.kingiiと思っていましたが、E.kingiが記載された名前と分かりました。大量に出回る本種ですが、多くは自在頬が欠損している標本が大部分です。完全体でも4cmを超える標本は意外に高価だったりします。この標本は右側葉に噛まれ痕(Bite Mark)が治癒した痕跡が残っています。この痕については、本当に噛まれたかを含め諸説ありますが、圧倒的に数が少ないのでコレクターの間ではプレミアがつきます。
Middle Cambrian Alokistocaridae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-3-2 WheelerTrilobites
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Brachyaspidion microps
種名の通り大きくならない種類で、この小ささで最大級の大きさです。比率から行って大きめの頭部に頬棘があるのが特徴です。近縁のB.sulcatumとは頭部の形状が雰囲気が異なり、更に本種のが扁平な作りです。派手さも無く数を集めているコレクターでなければ、敢て手を出さない様な種類な気がしますが、いざ探してみると良質な個体が非常に少ない事が分かります。
Kingstoniidae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-132 Wheeler House Range, Millard County,Utah.USATrilobites
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Asaphiscus wheeleri
ユタ州産代表種Elrathia kingiよりは産出量は少ないですが、同じ産地で一般的な種類として安価に入手できる種類です。市場に見られる本種の多くの標本は、Librigena(自在頬/遊離頬)が欠損している脱皮殻の標本が多いですが、この標本は綺麗に残っています。三葉虫の美しさは、シンプルな種類でも引けを取ることは無く、また値段や希少性では無いと思わせる標本です。
Middle Cambrian Asaphiscidae,Ptychoparioidea,Ptychopariina,Ptychopariida TRI-49 WheelerTrilobites